数字のマジックは広告表現の最後の砦(笑)
広告には数字のマジックがいっぱい。
例えば、100円と表示するより、
98円のほうが反応がずっと高いとか、
値段が高い=いいものである
という錯覚を起こさせたりと、
販売者は数字には過敏なわけです。
これらは、AtoBテストや、統計的なデータに
裏付けされた、一種の科学なので、
まあ、その通りに従ったほうが、
間違いはないですわな。
今回は、そういったものではなく、
サプリメントの優位性を示すのに、
薬事的に引っかかることがいえないため、
苦肉の策で使っているマジックです。
手っ取り早く、この商品はいい、
と思わせる手法は
●●の何倍!!
といったコピーです。
ウソではないし、根拠資料も出しやすいし、
分かり易いということで、サプリメントの
販売の常套手段です。
しかし、この比較には、色々なトリックがあるのです。
それをザックリ紹介していきましょう。
①原液と濃縮物を比較
一番主流は、アミノ酸が酢の●●倍!!
ここで注意なのが、同質量での比較を
しているわけですよ。
酢はほとんど水分ですよね?
100g中、99%は水です。
方や、粉末は水分量10%以下。
アミノ酸量を同質量で比較すれば、
差がデカくなるのはあたりませ。
しかし、摂取量を考えてみてください。
サプリメントのカプセルは精々300mg。
酢は、30mgくらいは飲めるでしょ?
さらに、アミノ酸数値にはトリックがあり、
カプセルとして使っているゼラチンは
アミノ酸の塊。
これも加味されちゃってます。
あとは、プラセンタかな?
ウマと豚のプラセンタを比較していますが、
原料でのアミノ酸値は変わりませんから。
たまに300倍とか見ませんか?
あれは、プラセンタの液体とプラセンタの濃縮粉末
を比較したもの。
酢と一緒で水分がある、なしでは
データに開きがでるのはあたりまえ。
で、豚よりも馬のプラセンタが優れている・・・
ってのはおかしな話なわけですな。
②比較するもの、間違ってない?
例えば、βカロテンが多い野菜は?
そう、人参ですね。
ニンジン何本分のβカロテン配合!!
と言われると、凄いけど、
ピーマン何個分のβカロテンって
言われても・・・
数字だけ大きいから、沢山入っているような
錯覚を起こしてしまいます。
ビタミンCといえば、レモンですよね。
レモン●●個分とか言われると、
ビタミンCが多いような気がしますが、
シソの葉●●枚分って・・・
多いか少ないかさっぱり分からん。
けど、数字は大きいから、
多いのかな?と思ってしまいます。
数字のインパクトを出すために、
敢えて、元々含まれていないものを
引き合いに出して、比較する手法です。
個人的には、悪い事とは思いませんし、
批判する気もさらさらありません。
原料メーカーのデータにしても、
売るためのデータ作りですから、
作為が入るに決まっています。
よりよく見せる。
これが売り手の義務でもありますから。
(うーん、弊社がそれを果たせているかは謎ですが)
問題は、そんなことしか言えない
法律のほうだと思っています。
効くなら効くって言ったていいじゃん。
本当なら・・・
もちろん、効かないものには、
それなりの対処は必要でしょうがね。
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