酵素と呼ばれるもののほとんどは植物発酵エキス
酵素といって売られているもののほとんどは、
植物発酵エキスといってもいいと思います。
確かに発酵食品には酵素は多く含まれます。
ただし、熱をかけていないという条件が付きます。
まず、液体ものは熱をかける義務があります。
清涼飲料水となるわけですからね。
熱をかけないものもありますが、
その場合は「植物エキス発酵飲料」のような表示になります。
ペースト状のものは、多くは火をかけていませんが、
お値段がなかなかなもんになります。
安価でカプセルに詰めたものがありますが、
ソフトカプセルの充填時に高温がかかってしまうので、酵素は死んでしまいます。
酵素が生きていようが、死んでいようが、
酵素として売られているわけなんです。
ただ、酵素が死んでいるから悪いものってわけではないので、悪しからず。
さて、酵素が生きている指標となるのが
酵素の力価と呼ばれるもの。
酵素を売っている会社にとっては、あまり触れて欲しくない事柄になります。
その原料に酵素活性はどのくらいあるか、を示すものです。
unite/gであらわされますが、unite(単位)は自由に設定できるので、
各社ばらばらの数値がでてきます。
一応、日本食品分析センターの方法が基準ではありますが・・・
単純に数値だけで比較できないのは否めません。
さて、この力価を現行の酵素商品で調べるとどうなるか・・・
熱をかけている物は当然でませんが、
熱をかけていないのも、ほとんどでません。
出たとしても、極わずかです。
これは、植物発酵エキス、特にペーストは
色々なものがいっぱい混ざっていて、
それが分析の邪魔をしますから、仕方ないことではあるんですけどね。
ですから
「この酵素の力価はどのくらい?」
なんて質問はしないであげてくださいね。
この学術的には酵素ではないものを酵素と呼ぶ風習は
いつからかはわかりませんんが、それが広まる原因ははっきりしています。
宣伝講習販売と呼ばれる販売方法があるのですが、
そこで「酵素は大事」という話をして、植物発酵エキスを売っていたのが始まりです。
30年以上前にはすでに 酵素=植物発酵エキス と呼び
風習ははじまっていたわけです。
その後はネットワークビジネスが参入、
通販市場ででてきたのは、5、6年前です。
宣伝講習販売もネットワークビジネスも通販も、
結局はOEMメーカーが作るわけですから、
同じように酵素=植物発酵エキスと言われて売っているわけなのです。
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