保湿クリームをまるごとナノ化!?
こちらはナチュセラライトを作ってもらっているゲオール化学から。
技術力がかなり高く、色々無理を聞いてもらっています(笑)
展示していたのは、クリームをまるごとナノ化させ、液化させる技術。
高速攪拌機を持っているので、これでも十分粒子が小さくなるのですが、
さらに高圧乳化処理を何度も繰り返すことで、粒子をナノ化させる技術です。
粘性がなくなり、液体になります。
完全に液体で、乳液と化粧水の間くらいの質感になります。
利点として、ナノ化しているので浸透性が高くなります。
また、液体なので塗りムラがなく、均一に塗ることができます。
その為、べたつきもありません。
さらに、クリームよりも保湿力が高くなる・・・と。
欠点は液体なので、使い勝手はクリームより悪いかな。
多少粘性があった方が使いやすいかも。
あと、何度も高圧乳化をかけるので、完成まで何日もかかるので、急な発注に対応できないこと。
それに伴うコストアップすること。
これで新たに商品を作ろうなんてことは考えていませんが・・・
やるとすれば、ナチュセラライトを液化させることかな~
工程を増やすだけなので、現実的には可能です。
ただ、それを求められているか?っと。
今後もクリームはリニューアルを繰り返していくつもりですが、
形状が全く別物になってしまうのは如何なもんか。
(まあ、石鹸は全く別物になってしまいましたけど笑)
あとは容器の問題もあるかな。
45mlの液体だと、ちょっと見た目がショボくなることが予想されます。
かと言って、如何にも高級そうな容器に入れるのもな~
加工賃が上がると同時に容器代も上がると、価格維持は不可能ですしね。
(歩留りも悪くなるでしょうし・・・)
従来の技術と何が違うかというと、
今までは原料をナノ化した物を使うだけのところを、
水から基材も丸ごとナノ化するところが新しいわけです。
使っている原料がすべてナノ化されるわけです。
まあ、すべてナノ化しちゃって大丈夫かな?
という懸念はありますが、肌に刺激になるようなものを
極力排除していけば、その辺の問題はクリアできるかと思われます。
理想をいえば、界面活性剤を使わずに液化クリームを作れれば、
作る価値はあるとは思います。
高圧で何度も何度も乳化処理するんだから、
なくてもいけそうな気はしますが、試作品は界面活性剤を使ってます。
まあ、相談してみっかな・・・
思い切って、ナチュセラクリームのほうを液化してみるのも1つの手か?
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