グルタミン酸と脂肪酸から構成された界面活性剤です。
L-グルタミン酸がアシル化して結合しています。
セラミドとの共通点は、脂肪酸と何かという構造的なもの。
相違点は、スフィンゴシンの代わりに、グルタミン酸
アミン化による結合ではなく、アシル化での結合であること。
性質的には、セラミドは親水性の部分がないのに対し、
グルタミン酸部が親水性を示すので、界面活性剤として機能します。
この物質が保湿機能を果たすことはありません。
適度な気泡力、洗浄力を持ち、皮膚と同じ弱酸性を示し、
皮膚に対して非常に優しいといわれます。
シャンプー、洗顔クリーム、歯磨きなどに使用されています。
ラウロイルグルタミン酸をメイン骨格に、
2-へキシルデシルを結合したもので、
疑似セラミドではなく、アミノ酸系エモリエント剤として売られているます。
2-ヘキシルデジルの代わりに2-オクチルドデシルを使用したもの、
ラウロイルグルタミン酸の部分をステアロイルグルタミン酸のものもあり、
使用用途は同じです。
ラウロイルグルタミン酸ジへキシルデシルと同様、
アミノ酸系保湿剤です。
セラミドと同様、ラメラ構造を形成すると言われます。
データでは崩壊したラメラ構造が、4週間塗布で、
ラメラ構造が回復したというものがあり、
それが根拠となっている模様。
ただし、プランクとの比較がないので、
自己再生なのかどうかの区別ができないデータでもある。
保湿効果は確かに高い。
10%配合とか、セラミドでは絶対できないことが可能です。
肌のセラミドと親和して、一緒にラメラ構造を形成できるわけではない。
(それは単一のヒト型セラミドにも言えるが)
原料企画書がこちら。
類似でラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)がある。
スフィンゴリピッドEは、長年セラミドを研究している
花王さんのセラミド機能物質です。
人の肌のセラミドの構造に近く、
セラミド同様、バリア機能のある物質です。
ヒト型セラミドを合成できるようになったこと、
花王さん独自の技術として、原料供給されていない
ことから、広がりはほとんどないです。
現在はヒト型セラミドに性能を近づけるため、
研究が進められているそうです。
キュレルの表示では、ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド
となっているのが、それにあたると思われる。
また、セチルPGヒドロキシエチルパルタミドも
花王さん独自の疑似セラミドです。
まとめると、
ラミラ構造をとる事から、疑似セラミドと呼ばれる
ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベへニル)があり、
それの疑似として、ラウロイルグルタミン酸ジへキシルデシルがあり、
その疑似として、ラウロイルグルタミン酸Naがあり、
さらに、その疑似として、ミリストイルグルタミン酸Na、ココイルグリシンNa
などの界面活性剤も、疑似セラミドと呼ばれています。
それとは完全に独立しているのが、
ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド、
セチルPGヒドロキシエチルパルタミンであり、
セラミドを研究し続けたからこそできた花王だからこそできた、
独自の疑似セラミドであり、使用できる唯一の会社でもあります。