セラミドの原料についての情報をまとめてみました。
SK-Influx V
製造元:エボニックジャパン
表示名:水、ラウロイルラクチレートNa、コレステロール、セラミドNP、セラミドAP、セラミドEOS、フィトスフィンゴシン、カルボマー、キサンタンガム、メチルパラベン、プロピルパラベン
最も使用されているセラミドプレミックス品。
加工が難しい、価格が非常に高額というセラミドの2つの問題をいっぺんに解決した、
画期的な原料となっています。
セラミドEOP:0.001%
セラミドNP : 1.0%
セラミドAP :0.5%
セラミドの総量は1.501%となります。
セラミドの旧表示ではセラミド1、セラミド3、セラミド6Ⅱとなります。
またセラミド3についてはセラミド3A、セラミド3Bを含んでいます。
推奨摂取量は1.5~5% 本音でいえば3%以上の配合をって感じです。
5%配合していれば効果は間違いなくあります。
防腐剤ですが、昨今ではフェノキシエタノールを使ったバージョンも存在するそうです。
キャリーオーバーとして表記されていないところも多いので、どちらを使っているのか
判断するのが難しいです。
また、遊離脂肪酸も含まれているそうですが、表示はされていません。
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Skinmimics
製造元:エボニックジャパン
表示名:水、セレアレス-25、グリセリン、セタノール、べヘン酸、コレステロール、セラミドNP、セラミドNS,セラミドAP、セラミドEOP、セラミドEOS、カプロオイルスフィンゴシン、カプロオイルフィトスフィンゴシン、トコフェロール、パルミチン酸アスコルビル、フェノキシエタノール、エチルへキシルグリセリン
非常に効果が高く、使用実績が著しく伸びている原料。
SK-influxと比べると非常に高価なのと、納期に時間がかかるという問題があります。
最長半年かかったこともあります。
セラミドEOP:0.1%
セラミドEOS:0.1%
セラミドNS : 0.3%
セラミドNP : 0.5%
セラミドAP : 0.1%
セラミド総量は1.0%となります。
推奨配合量は3~5%
一般的には1%で使われることが多いです。
細胞間脂質の組成に非常に近い形になっているのが特徴になります。
またアシルセラミドであるセラミドEOP、EOSを高濃度で配合しているのも特徴。
セラミドEOPは非常に高額な原料で1kgあたり1億円します。
アシルセラミドを高濃度で配合できるというのがこの原料の強みです。
カプロオイルスフィンゴシン、カプロオイルフィトスフィンゴシンもセラミドとして
カウントしている輩が多いですが、肌のバリア構造を形成しているものではありません。
有用なのは有用な成分ではありますがね。
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Skinmimics MB
製造元:エボニックジャパン
表示名:水、セレアレス-25、グリセリン、セタノール、べヘン酸、コレステロール、セラミドNP、セラミドNS、セラミドAP、セラミドEOP、セラミドEOS、カプロオイルスフィンゴシン、カプロオイルフィトスフィンゴシン、トコフェロール、パルミチン酸アスコルビル、フェノキシエタノール、エチルへキシルグリセリン、トコフェロール、レシチン、ステアリン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、クエン酸
Skinmimicsが廃盤となり、新しい原料。
キャリーオーバー成分が増えた。
CERAMIDEⅠ
製造元:エボニックジャパン
表示名:セラミドEOP
セラミド1のことです。1kgあたり1億円と言われている、超高額原料となります。
製造が非常に難しく、エボニック社が独占している状況です。
セラミドEOP:100%
推奨配合量は0.001%
単独で購入していることは稀です。
3gから購入可能です。
SK-influx、Skinmimicsに使われているセラミド1もこれです。
エボニック社のしか存在しないので、セラミド1はすべてこれです。
セラミドEOSは単体で販売されていないので、唯一、購入できる
アシルセラミドってことになります。
アシルセラミドとは、セラミドを構成する脂肪酸が圧倒的に長く、
通常のセラミドがC-18~C-24に対し、アシルセラミドはC-30を超えます。
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CERAMIDEⅢ
製造元:エボニックジャパン
表示名:セラミドNP
粉末のセラミドです。水に溶けないうえ、油にも非常に溶けにくいので、
なかなか高濃度を配合するのは難しいとされます。
セラミドNP:100%
推奨配合量は0.05~0.5%
0.05%でも十二分に効果がでるので、原価数円で高い保湿力を実現できるという謳い文句で
使用実績が広がったと言われています。個人的見解では0.1~0.2%が最大効果になると思われます。
一般的に使われるセラミド2(セラミドNG)と比べると、価格は断然高いですが、
効果もそれに比例して高いです。
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CERAMIDEⅢB
製造元:エボニックジャパン
表示名:セラミドNP
セラミド3の微妙に構造が異なるもの。肌のセラミドはわかっているだけで342種類あるとされます。
大まかな分類では12種類ですか、脂肪酸の炭素の数が違うとか、一部が二重結合してるとか、
性質は同じですが、構造が若干ことなるものが多数存在します。
セラミドNP:100%
推奨配合量は0.05~0.5%
SK-influxに含まれるセラミド3です。表記上はセラミドNPとなるので、
セラミド3とセラミド3Bを区別することはできません。
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CERAMIDEⅥ
製造元:エボニックジャパン
表示名:セラミドAP
粉末のセラミドです。水に溶けないうえ、油にも非常に溶けにくいので、
なかなか高濃度を配合するのは難しいとされます。
セラミドAP:100%
推奨配合量は0.05~0.5%
セラミドⅢと比べても価格が倍以上となるため、あまり積極的には使われない原料。
セラミドⅢと一緒に使うことで、セラミドの再結晶化を防ぐことができるので、
合わせて使いたいところではあるのですが。
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製造元:日本精化
表示名:水添レシチン、フィトステロール、セラミドEOP、セラミドNG、セラミドNP、セラミドAS、セラミドAP
粉末原料で、加工するのはそれなりの技術が必要となります。
水添レシチンを多く含んでいるので、これらがリポソームを形成、
セラミド含有のナノ粒子を形成することができます。
セラミドEOP:0.001%
セラミドNG :6.4%
セラミドNP :3.0%
セラミドAS :5.2%
セラミドAP :5.4%
セラミド総量は20%となっています。
推奨配合量は0.2%
ナノ化セラミドを手軽に作れる非常に使い勝手のよい原料です。
セラミドも5種類も含まれているので、セラミドの種類を増やしたいって
ところには重宝されています。
ちなみにセラミドは他から購入して、リポソーム化処方にして販売しているので、
日本精化ではセラミドを製造していません。
小ロットでも購入できるので、そういう意味でも使いやすい原料です。
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Presome Cera-236
製造元:日本精化
表示名:水添レシチン、コレステロール、セラミドNG、セラミドNP、セラミドAP
超シンプルな組成で、無駄なのが一切含まれていない原料。
リポソーム化ももちろんします。
セラミド総量は不明。
おそらく20%品になっていると思われます。
推奨配合量0.2%
プレソームシリーズで、もっともシンプルなものは水添レシチンとコレステロールのもので、
カスタマイズが可能です。使用したい、ナノ化したい原料と組み合わせることで、
簡単にナノ化存在になるという優れもの。Cera-236はセラミドを3種類加えたものです。
フィトプレソームシリーズとの違いは、フィトってのは植物ってことで、植物ステロール、
ここではダイズステロールを使用しているのに対し、プレソームシリーズは
コレステロールだけなので、より肌に近いってのがウリとなります。
オーダーすれば、5種類のセラミドの原料も可能です。
【参考情報】
NanoRepair™-CMC5
製造元:日本精化
表示名:セラミドEOP、セラミドNG、セラミドNP、 セラミドAG、セラミドAP、クオタニウム-33、コレステロール 他
ヘアケア用のセラミドプレミックス原料。
ナノリペアシリーズってことで、処方はある程度調整できるそうな。
セラミド1種類、3種類、5種類のものがあり、こちらは5種類のもの。
他ってなんやねんと思いますが、オーダー次第ってことなんでしょう。
セラミド総量は不明
推奨配合量は10%
ナノリペアシリーズはシャンプーやリンス、コンディショナーに使われているセラミド。
ダメージセンサー機能とし、傷んだ部分を的確に修復する作用があるとか。
【参考情報】
DS-HydroCeramide5
製造元:Doosan
表示名:1, 2-ヘキサンジ オール、水、カプリル/カプリン酸トリグリセリド、 セラミド 3、セテアレス-20、
グリセリン、ステアリン酸ポリグリセリル-10
水に溶けるように調整したセラミド3。
ハンドリングに優れた原料となっています。
セラミド総量は5%
推奨配合量は4%
韓国の原料メーカーのセラミド原料になります。
セラミドを超えたセラミドとのことですが、セラミド2との比較によるもので、
セラミド3としては大して違いはないです。
10倍セラミドが配合しているDS-HYDROCERAMIDE 50Sってな原料もあり、
ハンドリングがよくて、高配合も可能な原料とのこと。
表示名はセラミド3、水添レシチン、ステアリン酸スクロール、ステアリン酸ポリポリグリセリル-10
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CERAMIDE TIC-001
製造元:高砂香料
表示名:セラミドNG
セラミド2の粉末原料。
セラミドを4%配合している某クリームに使われているのがコレと言われています。
まあ、あくまで噂ですけど、コスパが凄いともいわれています。
セラミド総量は90%>
推奨配合量は1~4%
高砂香料というくらいですので、メインは香料を作ってる会社。
再現できない香りはないと豪語しているだけあって、オーダー通りの香料を提供してくれます。
まあ、すぐ廃盤になるので、沢山使うときは困るんですけどね。
数少ない国内でセラミドを製造している会社でもあります。
こちらの原料よりも、ハンドリングが良いLiquid Liposome2、
もしくはLiquid Cysta Ceramide2が使われるかな。
前者はCERAMIDE TIC-001を2%、後者は4%配合しています。
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CERAMIDE TIC-006
製造元:高砂香料
表示名:セラミドAG
セラミド5の粉末原料。
やっぱりSではなくGなんですよね・・・
セラミド総量は90%>
推奨配合量は1%
こちらの原料よりも、ハンドリングが良いLiquid Liposome25が使われます。
セラミド2、セラミド5しか配合されていない場合はこれの可能性が高いです。
情報がほとんど出回ってないです。
セラリピッド2
製造元:日光ケミカルズ
表示名:セラミド2、べへニルアルコール、ペンタステアリン酸ポリグリセリル-10、ステアロイル乳酸Na
セラミド2の液体原料。
セラミド2は高砂香料のCeramide TCI-001なので、セラミドNGとなります。
セラミド総量は10%
推奨配合量は不明。
セラミド2をハンドリングよくした原料です。
水に溶けて、わりとセラミド濃度を高くできる原料です。
乳化剤が独特なので、使ってたらすぐわかります。
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セラリピッド W-2
製造元:日光ケミカルズ
表示名:PPG-4セテル-20、DPG、セラミド2
セラミド2の液体原料で透明化を目的として作られた原料。
ぶっちゃけ、セラミドを配合して透明させるってのは非常に難しく、
方法が確立されれば、特許が取れるレベル。
これは特殊技術なしで透明化できる優れものです。
セラミド総量不明
推奨配合量は不明
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セラリピッド PI236
製造元:日光ケミカルズ
表示名:セラミド2、セラミド3、セラミド6Ⅱ、イソステアリン酸フィトステリル、べへニルアルコール、ペンタステアリン酸ポリグリセリル-10
セラミドが3種類含まれているもの。
セラミド総量不明
推奨配合量は不明
セラミドプレミックスですが、あんまり使われているのを見ないです。
ラメラ構造を形成するそうな。
【参考情報】
セラソーム9041
製造元:エイチ・ホルスタイン
表示名:水、水添レシチン、コレステロール、セラミド2、セラミド3、オレイン酸、パルミチン酸、エタノール、アスコルビン酸、EDTA
細胞間脂質に近い成分を特殊技術で加工したリポソーム原料です。
透明化に適している原料だそうな。
セラミド総量不明
推奨配合量は不明
セラミドプレミックスですが、あんまり使われているのを見ないです。
おそらく、エタノールとかEDTAとか組成がちょっとゴチャゴチャしているため、
敬遠されているのではないかな?
【参考情報】
天然ヒト型セラミド
製造元:ジェヌインR&D
表示名:セラミド3、セラミド6Ⅱ、ダイズタンパク、ダイスステロール
天然でヒト型のセラミド。
天然ゆえに、多様性のあるセラミドを含んでおり、
よりヒトのセラミドに近いセラミドとなっています。
セラミド3 :9.7%
セラミド6Ⅱ :55%
セラミドDP :10.5%
※天然ものなので、組成はロット間で異なる可能性があります
セラミド総量85%>
推奨配合量0.01%
セラミドDPってのはセラミド7に近いセラミド。擬似セラミドってことになるかな。
こちらは表示上では入っていないことになっています。
新しくインキコードに登録できなかったわけです。
当初は50種類以上のセラミドを含んでいるとのことでしたが、
実際に同定できたのは27種類、うちDPが5種類のため、
ヒト型セラミドとしては22種類が同定されているってことになっています。
あと半分近くは理論的にはあるけど、微量なため検出できないということです。
当初は焼酎もろみ粕から抽出していましたが、現在は醤油粕からの抽出となります。
醤油粕のほうがヒト型セラミドが多く、収集率が良いとのことらしいです。
表示が頻繁に変わるうえ、変わったとのアナウンスもしてくれないので、また表示は変わってるかも。
どのような理屈かはわかりませんが、でダイズタンパクとダイズステロールは表記しなくてもよい
との話も聞いています。
また、0.3%と入れすぎると副作用が出る場合があります。
沢山いれればよいのいうものではないです。
まあ、非常に高価な原料ですので、そんなに入れるってことはないと思いますが。
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ジェヌインセラミドWSSL
製造元:ジェヌインR&D
表示名:水、BG、PEG-60水添ヒマシ油、セラミド3、セラミド6Ⅱ、ダイズタンパク
天然ヒト型セラミドを水溶性にしたもの。
セラミド総量1%
推奨配合量1%
天然ヒト型セラミドですが、溶かせないってな加工先が多かったそうで、
水に溶かすだけで使える原料を開発したとか。
原料での安定性が低いので、長期保管は避けたほうがよいです。
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ジヒドロキシリグノセロイルフィトスフィンゴシン
製造元:ジェヌインR&D
表示名:ジヒドロキシリグノセロイルフィトスフィンゴシン
世界初の新セラミドとのこと。
正直、表示名もこれ以外何が入っているかわからん。
セラミド総量不明
推奨配合量不明
天然ヒト型セラミドからさらに抽出をかけて、セラミド6Ⅱだけを抽出したもの。
一説によりと天然ヒト型セラミドの表示名だけを変えただけのもの・・・との話もあります。
ロート製薬の留め型となっているので、他で使用することはできません。
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くりセラミド
製造元:サティス製薬
表示名:セラミドAP、グルコシルセラミド、フィトステロールズ
植物由来の天然ヒト型セラミド。
ジェヌインのは麹菌由来ですので、世界初の植物由来になります。
セラミド総量不明
推奨配合量不明
くりの皮から抽出されたセラミドで、セラミド6Ⅱになります。
現在わかっているだけで18種類の異数体が存在することが確認されたそうな。
天然ヒト型セラミドの肝でもある長鎖脂肪酸の割合も高く、
80%近い量が長鎖脂肪酸となっています。
グルコシルセラミドはセラミドに糖がくっついたものになります。
経口投与では効果を発揮しますが、塗布では保湿以外の効果はないです。
おそらく特許の関係で、これ以上の精製はできなかったのではないかと思われます。
なお、こちらの原料を使いたいのであれば、サティス製薬に製造依頼する必要があります。
こちらの原料はサティス製薬の留め型となりますので。
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