オイルによる違い
石鹸に使われているオイル。
何気に、機能性が違うということをはじめて学んだので、
記録しておきます。
石鹸の洗浄力は、使われているオイルによって左右されます。
水に溶けるものであれば、水で洗い流せばいいわけですから。
水で洗い流せないものを、洗い流すために石鹸はあります。
皮脂だけを落とすもの、細胞間脂質まで落としてしまうのの、
と選択洗浄性というものがあるそうです。
オレイン酸たっぷり含まれるオリーブオイルは皮脂だけを
適度に落としてくれるそうです。
ですから、もともと脂分が少なく、多少は残しておきたい、
という人は、オリーブオイルをメインとした石鹸がいいそうです。
ただ、細胞間脂質をも溶かし込んでしまうので、泡パックとかは
しないほうがいいそうです。
牛脂やパーム油はステアリン酸やパルミチン酸という脂肪酸が多く含まれ、
これらの成分は細胞間脂質よりも、皮脂をよく落とします。
ヤシ油やパーム核油だと、ラウリン酸・ミリスチン酸が多くて、
これらは皮脂と細胞間脂質の両方を落としてしまいます。
どうせなら牛脂やパーム油「主体」じゃなくて「100%」が・・・
と思うかもしれませんが、それだとぬるま湯程度では解けないわけです。
溶けないと洗浄力がでないので、牛脂・パーム油が7~8割、
残りがヤシかパーム核油というのが昔からベストとされているそうです。
何気に、ナチュセラソープは無駄にたくさんの種類の
オイルを使っているなあと思ったら、そういった理由があったわけです。
おいおい、こんなので泡パックしたら、
細胞間脂質も溶かしちゃうじゃないか!!
と思われた方、ご安心を。
通常の石鹸であれば、
泡パックにより、細胞間脂質の流出は不可避です。
しかし、ナチュセラソープには大量の
素肌セラミドが含まれています。
これにより、一番最初に膜を作ります。
(一番肌に親和性が高いことと、界面活性構造になっているため)
そして、皮脂を浮かせて、石鹸に含まれる
オイルで皮脂を溶かしこみ、洗い流すわけです。
そして、膜を張った素肌セラミドがゆっくりと浸透します。
ですから、汚れだけを落として、
セラミドを補えるわけです。
しっかり泡立てないと、セラミドの膜が上手く作れないため、
色々なものを洗い流してしまううえ、セラミドも補えません。
結果、ツッパルわけです。
また、すぐに洗い流すと、セラミドが入る前に
流されてしまうので、結果、普通の石鹸とかわらない
状態になるわけです。
ナチュセラソープは石鹸のなかでは、
セラミド含有量はダントツだと思います。
その上、素肌セラミドという、特殊なセラミドです。
意外に凄いんです。