グルコシルセラミド
水溶性セラミドなるものがあるらしい。
と思って調べてみたら、グルコシルセラミド、
つまり糖セラミドでした・・・
セラミドはスフィンゴシンと脂肪酸がくっついたもの。
どちらも脂です。
細胞間脂質に存在するわけですから、脂質の一種なわけです。
(水にも溶けないし、油にも溶けないんですけどね)
そのため、化粧水には非常に配合しにくいです。
うちも入れたかったんですが、ほとんど入れられないので、
無駄にコストを上げて、大して意味のない量を入れるよりは、
敢えて入れない選択をしています。
さて、肌に「浸透する、しない」の議論で、
セラミドはそんな議論する必要はないのですが・・・
(浸透は角質層までですよ?)
水溶性と聞くと、なんだか浸透しそうなイメージを抱いてしまいますよね。
セラミドは角質層の細胞間にある脂質ですので、
皮膚から簡単に補うことができます。
むしろ、外からの方が手っ取り早いとさえ言えます。
しかし、それはあくまでセラミド、しかもヒト型セラミドであり、
グルコシルセラミドではありません。
ちなみに、糖セラミドは安定して水に溶けます。
物質としての安定性が高いので、扱いやすいといえば、扱いやすい。
化粧水にだって簡単に配合できます。
糖セラミドは、セラミドになるには酵素処理が必要で、
糖セラミドを代謝する酵素は角質層には存在しません。
そして、水溶性ということは、細胞間脂質に入り込みにくいわけです。
なんだかんだ言っても、グルコシルセラミドは食べるにかぎります。
経口摂取ではいいデータがいっぱい出ているのですから。
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