グルコシルセラミドは食べよう~
今回は食べるセラミドのお話です。
私たちは、セラミドの素である、
スフィンゴ脂質を多く摂取しています。
スフィンゴ脂質には大きく2種類あり、
セレブロシドとスフィンゴエミリンに分けられる。
まずは、セレブロシドですが、
小腸でセレブロシダーゼ(酵素)によって、
グルコースとセラミドに分けられる。
セラミドはセラミダーゼ(酵素)により、
さらに遊離ヒドロキシ酸とスフィンゴイド塩基に分けられる。
このスフィンゴイド塩基の状態で腸管へと吸収されます。
一方、スフィンゴミエリンは、
スフィンゴミエリナーゼ(酵素)によって、
ホスホコリンとセラミドに分けられ、
セラミドはセラミダーゼ(酵素)によって、
遊離脂肪酸とスフィンゴイド塩基に分けられ、
吸収されます。
セレブシド由来のスフィンゴイド塩基は、
異物扱いされて、吸収されても、
排泄されてしまうそうです。
そして、体内のスフィンゴイド塩基は
スフィンゴエミリン、もしくは糖セラミドとして、
セラミド前駆物質となり、真皮へと運ばれるわけです。
ただし、食事でのスフィンゴ脂質は、
膜構造(細胞膜リン脂質2重構造)のため、
分解酵素が働き難いため、分解されず、
しっかり補充されません。
そのため、サプリメントでは、スフィンゴ脂質が
単体に近い形で存在し、
酵素の影響をモロに受けるため、
消化吸収が非常に良いとされます。
普段から、スフィンゴ脂質を多く摂取しているにも
関わらず、サプリメントでわざわざ取らなければ
セラミドが不足するのは、こういったことが
原因ではないかと考えられています。
なお、ミルクセラミドというものがありますが、
これは、乳脂肪球皮膜を濃縮したものですが、
非常に消化、吸収性が悪いと言われます。
サプリメントでミルクセラミド1mgを取ろうと思ったら、
30mlの牛乳で同等量取れてしまうのだとか。
ただ、消化吸収されにくいので、
セラミドとしても利用率は低いそうです。
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