セラミドの種類と配合量の関係性
セラミドの配合量についての考察です。
現在、セラミドの配合量を謳っている会社は
多くありません。
弊社も建前上、セラミドの濃度は伏せてます。
(まあ、どこかに書いてあるような気はするけど)
例えば、疑似セラミドでは最大8%、
合成のヒト型セラミドでは最大4%となっています。
ただ、角質層の外に膜を張るのなら問題ないわけですが、
角質層の細胞間脂質のセラミドを補うには、
単一では補える量に限界があります。
単一のセラミドより2種類、
2種類よりも3種類・・・
と多いほうが濃度を下げても効果があるように感じます。
(現行品で濃度を謳っている商品を比較してもらった、感覚的な話ですがね)
ついてに、素肌セラミドは50種類くらい(アバウトです)
のセラミドを含んでいます。
それが何を意味しているのかは、手前味噌なのでいいませんが。
以前、テトリスの喩えで説明したのですが、
分かり難いといわれて、消していたのですが、
単一のブロックしか落ちてこないと、
揃えにくいですよね?
新地であればいいのですが、
レベル5とかで、予め積んである状態だと、
テトリス棒だけしか来なかったら、
シンドイと思いませんか?
・・・テトリス知らんと、意味わからんですね。
セラミドはラメラ構造といって、
規則正しい、立体構造を取っています。
また、セラミドの種類によって、
得意、不得意があり、
1種類のセラミドでは角質層のバリア機能を
発揮することはできないのです。
例えば、既存のセラミドをすべて
取り除いて、すべてセラミド2に置き換える
事が可能だったとたら・・・
(構造上不可能ではありますが)
それは、ヒトの本来のセラミドが作っていた
バリア機能、保湿機能と比較して、
優れているでしょうか?
答えはNOです。
しかし、単一のセラミドで細胞間脂質の
セラミドを補う行為は、これに等しいわけですが、
当然、肌はそれを容認しないわけです。
単一セラミドも数%は、肌のセラミドとして
機能するとは思います。
しかし、無駄な部分のほうが多いのではないでしょうか?
(比較試験をしたことはないので、何とも言えませんが、
1%と2%を比較しても優位な差はないと思われます。
あくまで推測ですが)
ただ、セラミドの含有量競争は、
不毛な争いを招くだけなので、
できれば穏便に済ませておきたいところです。
要は効く濃度を入れておけばいいわけで。
あと、植物セラミドなどの天然セラミドでは、
濃度を謳った商品が存在しません。
これには理由がありまして、
セラミド何%と書くには、セラミドを
配合しておかなければならないのです。
薬事法の絡みですな。
天然セラミドは、正式にはグルコシルセラミド、セレブロシドなど、
セラミドとは書けない糖セラミドなわけです。
グルコシルセラミド●●%と書いても、
セラミドではありませんという宣言になりかねないので、
そういった謳い文句がないわけです。
ちなみにこちらがテトリス。
昔、結構ハマりましたが、
どちらかと言えば、ぷよぷよ派でした(笑)