オリーブオイル、食べる?塗る?
アトピーには100%オリーブオイルが良い!
との記事を目にしました。
オリーブには炎症を抑制する作用と、
保湿作用があるので、乾燥肌の人には最適で、
特にアトピーの方には下手なクリームを塗るよりも
ずっといいとか・・・
もちろんオリーブオイルは油なので、
膜として機能はします。
ただ、何点か疑問があります。
まず、オリーブオイルはオレイン酸がメインで、
皮脂などを溶かす力が弱い反面、
同時に細胞間脂質も溶かすのが得意です。
オリーブオイルをメインにした石鹸は、
皮脂をわざと残すので、結果的に
細胞間脂質まで到達しないわけですが・・・
塗りこんでもOKなのでしょうか?
もちろん、洗い流すわけではないので、
溶かし込む=肌に馴染みやすいということなので、
問題はないのかもしれませんが。
また、肌のバリア機能、保湿機能の80%は
セラミドに依存しているわけです。
肌の再生能力が高い年齢であれば、
オリーブオイル単体でも、自然治癒力で、
より良い肌を作ってくれるかもしれません。
ただ、セラミドの生産が減少している肌、
セラミドの分解が加速している肌に、
それだけで対応できるものなんでしょうか?
後は、オリーブオイルって酸化しやすい
イメージがあるのですが、酸化した油は
あまり体に良さそうではないのですが・・・
また、食べると非常に健康に良いとされる
オリーブオイルですが、
オリーブオイルの主成分であるオレイン酸が
過剰になり過ぎ、リノール酸が不足すると、
それはそれで問題になるとか。
動物実験では、リノール酸不足だと、
バリア機能をしているセラミド(セラミド1など)が
オレイン酸で作られることが分かっています。
そして、そのセラミドは著しくバリア機能を
低下させるそうです。
何事も、過ぎたるはなんとやらですね。