大学は院までいったのすが、
専攻は「植物病学」
つまり、植物を病気にする菌についての研究です。
自分の担当はインゲンの根腐れを起こす菌、
フザリウム・ソラニ・ファゼオリってやつでした。
カタカナにするとちょっとカッコイイですな(笑)
三日月状の胞子を作るのが特徴的な菌です。
植物は植物で、菌の侵入を防ぐための、
物理的、化学的な防御策をもっています。
通常の菌は、おいそれと侵略できないように
できているわけです。
その防衛ラインを突破する武器を持っている
菌が病原菌となるわけです。
で、この菌の武器は何かということと、
その遺伝子の特定を目的にしてたわけです。
遺伝子を特定するために、
病原性がないものを用意するときに、
遺伝子組み換えしまくりました。
結局、遺伝子までは同定しましたが、
それが何をコードしているかはわからないまま
卒業してしまったわけですが・・・
さて、植物が防衛反応時にしか出ない物質、
感染したときにしかできない物質に、
もしかしたら、物凄い物質があるかもしれない・・・
ってのが最終的な目標なわけです。
発酵食品は、菌が作る有用物質を利用しるわけですが、
菌を使って、植物が出す有用物を利用するという発想です。
まだまだ未開な研究分野なので、
今後凄いのがでてくるかもしれませんね。