食べることで、セラミドが増えることが証明されたわけです
内容を要約すると、
ミルクセラミド(スフィンゴミエリン)にマーカーをつけ、
摂取させたネズミの肌から、そのマーカーが検出
されたというもの。
Journal of Dermatological Science
に掲載されたとか。
これで、経口投与から、セラミドが意味があるとの
ことが証明されたわけです。
乳由来のスフィンゴエミリンを、
1 日当たり142mg /kg体重、
8週間にわたり投与したとのことですが、
これはかなりの量です。
もし、あなたが50kgだとすると、
1日7100mgのスフィンゴエミリンを
取っているわけですから。
通常、グルコシルセラミドの推奨摂取量が、
グルコシルセラミドとして0.6mgなので、
まあ10000倍くらいの摂取量ですな。
もちろん、ここまで取る必要はないわけですが・・・
牛乳はほとんどが水分であるにも関わらず、
油分が分離することなく乳化分散しています。
これは、乳脂肪球皮膜というリン脂質膜により
乳脂肪が皮膜されているからなのです。
ミルクセラミドは、除タンパク質・乾燥処理して乳脂肪球皮膜を
濃縮しただけのものです。そのため非常に分解・吸収されにくい
という欠点があります。
再利用率ではグルコシルセラミドを上回るのですが、
吸収されなければ、意味がありません。
ちなみに、牛乳30mlあたり、スフィンゴ脂質1mg
摂取可能です。
牛乳コップ一杯とれば、10mgのセラミドを取ることが
できるわけです。
吸収率の悪さを改善する1つの方法は、
酸を加えてやることです。
若干ではありますが、
吸収性が上がるといわれています。
ヨーグルトみたいになるので、
それほど飲みにくくはないと思います。
出来れば、飲むようのお酢がいいでしょう。
フルーツ酢とかね。
割合は好みですが、
牛乳:お酢=1~4:1
の割合ですかね。
もちろん、牛乳だけで必要な
セラミドを補えるわけではありませんので、
様々な食べ物から補う必要なあります。
それにしても、食べたものが体になる、
という至極当たり前の話を
わざわざ証明しなければならないというのは、
難儀な時代ですな・・・
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