肌を甘やかしてはいけない?
「肌を甘やかすのはよくない」
誰が言い出したかわかりませんが、
よく目にしますよね。
さて、「肌を甘やかす」とはどういうことなんでしょう?
一般的認識は、
まだ必要ない若いときに、高級な化粧品を使う・・・
といった感じでしょうか。
まだ肌に充分機能が備わっているのに、
外から補ってしまうと、肌が怠けてしまう・・・
といった感じでしょうか。
一方、化粧品は肌に負担になる、
「何もつけない」ほうがいい、ともいいます。
さてさて、「肌を甘やかしてはいけない」のか
「肌を甘やかすということはない」のか、
これも企業の思惑が交錯しているので、
どの意見も無条件に受け入れるわけにはいきません。
ちょっと視点を変えて、
逆に「肌を鍛えること」は可能なんでしょうか?
例えば、乾燥が激しい環境下で生活していれば、
乾燥に強い肌になるのでしょうか?
答えは多分「否」だと。
エアコンの普及で、年中乾燥状態になり、
乾燥肌は若年化しているといわれています。
20代で半分以上が乾燥肌との認識をしているのだとか・・・
例えば、紫外線をガンガン浴びていれば、
紫外線に強い肌になるのでしょうか?
この答えも多分「否」
「あの時、もっと気を付けておけば!」
と後悔している人は多いのではないでしょうか?
過剰な洗顔も肌を酷使するわけですが、
これが、肌にプラスに働くことはありません。
人生の荒波に揉まれれば、
面の皮は厚くなるかもしれませんが、
基本的に肌を鍛えるというのは
難しいのではないでしょうか?
出来たとしても、それは「美しい」とは
対局に位置するものではないでしょうか?
化粧品は基本的に、
足りないものを補うもの。
加齢に伴い、コラーゲンが減るので、
コラーゲンを入れましょう。
ヒアルロン酸が減るので、
ヒアルロン酸を入れましょう。
そんな感じです。
(まあ、ぶっちゃけ入るわけではないのですが)
セラミドにしても、足りない分だけ取ればよいわけで、
それ以上は、甘やかすというよりは、
もったいない、という感覚の方が正しいのではないかと。
ヒザが痛いのは関節の軟骨が不足しているから、
だからグルコサミンやコンドロイチンを取りましょう~
というのと同じです。
若いうちからコラーゲンドリンクを飲むことが、
肌を甘やかすことになるんでしょうか?
「保湿依存症」という言葉もあります。
これを引き合いに出す人もいますが、
これはアトピーの改善において、
脱ステロイドとともに、脱保湿も必要だと
いうお医者さんもいます。
「保湿しないとすぐに痒みがでるなんて、
それはすでに依存だ」と。
ただ、この脱保湿、
誰にでも有効というものではなく、
有効な人もいるというものなので、
推奨するお医者さんは多くありません。
近年はセラミドのことが分かってきたので、
ただ単に油で蓋をするという従来の保湿とは
違うものになりつつあるので、
保湿剤としてセラミドを出すお医者さんが増えている
のも関係しているとは思いますが。
この保湿依存症というのは、
あくまでアトピーという過酷な肌環境の
場合での話。
つけないと乾燥するとかいうのは、
単なるセラミド不足であり、
同列で議論するべきことではありません。
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