化粧品業界の縮図ですわ
パラベンは、最もポピュラーな防腐剤です。
化粧品は、防腐剤の使用を義務づけられているので、
どんな化粧品にも入ってます。
(固形石鹸は別だにゃ)
各社の言い分が、化粧品業界の構造を
よく表しているな~と思うわけです。
そもそも、パラベン、誰がダメっていいだしたのでしょう?
まず、2004年に誰かしらが、
乳がん患者のうち、高い割合でパラベンの蓄積が
あった・・・との論文を発表したことが事の発端だとか。
(一応、否定されています)
日本では2005年に朝日新聞にて、
「メチルパラベンに紫外線があたると、シワ、シミが増える」
といった内容の記事がのったとか。
(某大手の化粧品メーカーが絡んでいるとかいないとか)
特に科学的根拠もなく、ねつ造であったといわれています。
まあ、よくある話で、
「なんだか悪いらしい」という噂
↓
販促に利用
↓
「危険だ」との煽り
ということで、パラベンフリーを謳う化粧品は
結構ありますし、選ぶ基準の1つにもなっています。
一方、使う側は、それを否定し、
正当化する必要があります。
こんな文章、見たことないです?
「防腐剤としてパラベンが微量ですが含まれています。
最近、このパラベンは細胞に毒性があるとして気にされる方がおります。
そのためパラベンを使わず、 フェノキシエタノールにヒノキチオールを混ぜたり、
その量を極力抑えたりする傾向が一時期はありました。
ところが、あまり抑えすぎるとカビが生えてしまうこともあります。
さらに、パラベンはごく微量で防腐効果があるのに対し、
他の防腐剤は量を増やさなければ効果が上がらず、
結局のところ、パラベン以上に細胞に対する毒性が高くなってしまったり、
刺激があることが分かりました。
つまり、現在毒性を抑えて防腐効果が得られるのはパラベンが最も優秀です。」
パラベンは少量でいいから、一番安全だ!
他のは沢山入れなきゃだめだから、
結局はパラベンが一番安全なのだ!
結局、「肌に安全!」を主張している化粧品は、
その一貫性を示す必要があり、
パラベンを避けることではなく、パラベンは一番安全と
いうことで、一貫性を出そうとしたわけです。
言っていることは、多分本当のことなのですが、
1点、触れられたくないことがあります。
それは、天然の防腐剤もあるってことです。
代表的なのは、ダイコン発酵液とか、ワサビエキスとか。
徹底的にこだわるところは、
多分、これを使っているのではないでしょうか?
確かに、パラベンに比べたら、
防腐剤としての効果は全然低いですが、
その分、多く入れればいいだけの話で、
毒性どころか、肌に良い作用があるとさえ言わることもあります。
世間的にパラベンフリーが求められているのに、
敢えて、パラベンを使った理由は・・・
結局はコストの問題なんでしょうね・・・
添加が少量でよい=コスパが高い わけですから。
どっちもどっち。
みな、本音は語っていないわけです。
さて、ナチュセラシリーズも、パラベンフリーを謳ってますが、
別にパラベンをだしに商売しようとは思ってません。
ただ単に、うちのベビーユーザーが
パラベンアレルギーなだけで、
そこに合わせて作った結果なわけです。
厄介なことに、キャリーオーバーでも入っていると、
アレルギーがでてしまうんです。
そうでなければ、使える原料の幅が広がるんですけどね~
(原価も抑えれるんですけどね~)
キャリーオーバーって何?
と思うので、説明しておきますが、
表示義務のない原料ってことです。
例えば、液体原料は防腐剤が入っています。
それこそ、パラベンが入っているやつもあるわけですが、
これに関しては、表示しなくてもOKなわけです。
現在は、キャリーオーバーで表示しなくても、
入っていたら、パラベンフリーは謳えない、
というようになったみたいですが・・・
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