コラーゲンの話

最もメジャーな原料 コラーゲン

こらあげん

コラーゲンも擬人化してみました。

特に意味はありません。

 

さて、今や美容素材の代名詞的存在のコラーゲン。

あなたはどこまで知っていますか?

 

体を構成するタンパク質の30%はコラーゲン

体を構築する成分で、水の次に多いタンパク質。

その中でも多くを占めるのがコラーゲンなわけです。

 

摂取したコラーゲンがコラーゲンになるとは限らない?

いや、コラーゲンに限らず、摂取したタンパク質は

コラーゲンになる確率は高いです。

 

コラーゲンは色々種類がある

立体構造の違いで、6種類に分けられるが、

厳密にはもっと細かく分けられるといわれます。

ウィキでは8種類が紹介されています。

 

一般に言われるのが、Ⅰ型コラーゲンがお肌、

Ⅱ型コラーゲンが関節の軟骨の主成分である

と言われます。

 

時々でてくるⅢ型コラーゲンは、

別名、赤ちゃんコラーゲンとも呼ばれ、

彼と共に、Ⅰ型に置き換わっていくそうです。

 

大人でも、傷の再生時にはⅢ型が増殖し、

やがてⅠ型に置き換わります。

 

ちなみに、Ⅲ型コラーゲンが赤ちゃんに多いということで、

Ⅲ型コラーゲンが多いほうがいいとの謳い文句で、

卵殻膜を使った製品がチラホラあります。

 

卵殻膜がⅢ型コラーゲンを増やしてくれるそうです。

 

「赤ちゃんの皮膚は軟らかい、歳をとると固くなる。

それはコラーゲンがⅢ型からⅠ型に置き換わるからだ」

 

というようなことを言っているかもしれませんが、

あれは嘘です。

 

コラーゲンが硬くなるのは、糖化するから。

コラーゲン自体が老化するので固くなるのです。

(老化タンパク)

 

赤ちゃんの肌がモチモチなのは、

水分が多いからにほかなりません。

(70%は水分であるといわれます)

 

コラーゲンを細かくすることの意味

コラーゲンはアミノ酸が3重螺旋に構築したものです。

 

コラーゲン
ウィキペディアより

分子量は30万くらい。

網目状に配置され、お肌の柱的存在です。

 

さてさて、サプリメントにしろ、化粧品にしろ、

細かくすることに焦点が当てられています。

 

とくに化粧品は肌に浸透させるために、

小ささをアピールしているわけです。

 

まず、コラーゲンは真皮に存在するので、

角質層、表皮を通り抜けないと届きません。

肌の構造
よくわかるコラーゲンの基礎知識より

まあ、よく見てもらえば、

「角質まで浸透」

という表示がしてありますし、

 

如何にも入っていきます的な図も

「あくまでイメージです」

とちゃんといっていますから、

誤認を与えないようにはなってます(笑)

 

 

で、100歩譲って、真皮まで届いたとしましょうか?

ナノコラーゲンとかカプセルコラーゲンとか、

どれが届くかは知りませんが、

 

細かくぶつ切りにされたコラーゲンは、

柱の役目を果たすのでしょうか?

細かいコラーゲンは、体内のコラーゲン構成に

役に立つのでしょうか?

 

ぶっちゃけ、有り得ない話です。

残念ながら。

 

喩えるなら、おがくずを持ってきて、

柱にしようというようなものです。

 

ただ、コラーゲンそのものには保湿作用があるので、

化粧品に配合することに関しては、無意味ではありません。

 

コラーゲンって何からできてるの?

昔は牛がメインでしたが、狂牛病のため、

いまではほとんど使われていません。

(たまーに、ソフトカプセルで使用しているところもありますけどね)

 

一般的なのは豚か魚。

豚を使っているところは、

メリットとして人に近いという点と、においが少ない点をアピールします。

魚よりも若干価格が安いです。

 

魚のメリットは安全性を主張します。

 

効果としては、どっちも同じ、大差はないです。

 

ちなみに、魚はテラピアという魚の鱗から

精製されているものが主流です。

もちろん養殖です。

繁殖力が半端ないです。

 

鮭、タラ、ナマズなどもありますが、

価格が3~5倍になります。

 

変わり種としては、

ふかひれコラーゲン、すっぽんコラーゲンなどがあります。

高級食材で、付加価値を出そうという試みですね。

 

ただ、コラーゲンというよりも、コラーゲン含有といったところです。

 

また、ロバ由来として、阿膠というものがあります。

美魔女がどうこうで、超瞬間的なブームになったことがありますが、

今の流通しているかは分かりかねます。

価格は通常のコラーゲンの10倍くらいなので、

使う意味が理解できません。

 

これらはⅠ型コラーゲンですが、

鶏からはⅡ型コラーゲンがとれます。

 

関節素材としてよく使われます。

 

 

まずはビタミンCと鉄分の補給が先

コラーゲンは正直、タンパク質を取ればOKなわけです。

(もちろん、コラーゲンをとることは意味がありますが)

 

それよりも、体内でコラーゲンの合成するためには、

ビタミンCと鉄分が必要になります。

 

なぜなら、コラーゲンを作る酵素の補酵素は、

ビタミンCと鉄ですから。

 

関節でも同様です。

 

グルコサミンとるなら、ビタミンCと鉄は必須。

効果が全然違ってきます。

 

コラーゲンを取る前に、ビタミンCと鉄は足りているか、

振り返ってみましょう。

 

 

コラーゲンが流行った理由

コラーゲンがここまで普及したのは、

某ドリンクメーカーの広告が滅茶苦茶優秀だったから。

 

こんな広告見たことないです?

 

何人かの女性の顔写真が載っていて、

下に●●歳と書かれているやつ。

 

例えば50歳と書かれていて、

どう見ても50歳に見えないくらい若く見える。

 

で、このドリンク飲んでます。

ってパターンなんですが。。。

 

その広告で、滅茶苦茶売れたわけです。

 

ちなみに写真の方々が、モデルさん。

プロの方々です。

 

年齢もおそらく偽称・・・

 

そこから、健康食品業界はコラーゲン戦国時代に突入しました。

 

含有量競争、価格競争が起きました。

まだ4、5年前の話です。

 

化粧品でもコラーゲン、コラーゲン言い出したのは、

その後です。

(それ以前からずっと使われてはいましたがね)

 

コラーゲンって結局効くの?

飲むコラーゲンはお医者さんは懐疑的。

プラセボと切り捨てるお医者さんは多いです。

 

ちなみに、グルコサミンなどの関節炎の実験では、

30%くらいはプラセボ効果でます。

 

プラセボだと知ると、急に悪化します(笑)

 

コラーゲン10g/日での摂取においては、

モニター試験を何度かしたことがありますが、

だいたい70~80%が何かしら体感します。

プラセボのレベル超えとりますが、

そこは譲れないみたいです。

 

なお、コラーゲンの老化の最大の原因は

糖分です。糖化を引き起こしますので。

 

しかし、コラーゲンドリンクは、結構砂糖使っている

ものが多いです。

選ぶ際には注意しましょう。

化粧品に関しては、保湿作用はありますが、

お肌のコラーゲンが増えるということはありえません。