PM2.5とは何か? 基礎解説

結局、PM2.5ってなんだったの?

大気汚染
NASAの人工衛星が2012年10月に撮影したもの

花粉と黄砂とPM2.5で、

今年も冬は大変だった・・・

 

という人も少ないないはず。

 

上図は人工衛星から中国を撮影したものですが、

灰色のものは雲ではなく、空気の汚れ、

つまり、大気汚染によるものです。

 

北京では

「空気を吸えな、タバコが吸える」

と揶揄されるくらいの汚染で、

測定値の限界値を超えているとか。

 

分かり易い喩えは、喫煙ルームの中で、

みんなでタバコを吸っている状況が、

町全体で再現されている状況です。

 

さてさて、このPM2.5が今年クローズアップされましたが、

問題が深刻化していたのは、もっと前の2000年頃からだとか。

 

ぶっちゃけ、去年も今年と同じだけ、

飛んで来ていたわけです。

 

 

誠に迷惑な話ですが・・・

 

そもそもPM2.5ってなんぞや?

PMとはParticulate Matter(粒子状物質)の略で、

2.5とは粒子の直径を表したものです。

 

単位はマイクロメートル(1000分の1ミリ)

 

つまり、PM2.5とは、直径2.5μm以下の

粒子状の物質というわけです。

 

よく比較されるのが、髪の毛の太さが直径70μm、

スギ花粉が30μmなので、2.5μmとは、

 

髪の毛の太さの半分以下のスギ花粉の、

さらに1/10の大きさとなります。

 

 

代表的な物質は、硫酸炎、硝酸塩、アンモニウム塩、

すす、土壌成分などなど。

 

工場の煤煙、車の排気ガスなどの人為的な原因に

由来するものと、土壌の粒子のように自然現象によるもの

もあります。

 

自然由来のものは、2.5μm以上の分布が多く、

人為的なものは2.5μm以下が多いでの、

境界を2.5としているとのことです。

 

 

PM2.5のリスクは?

短期的には循環器、呼吸器への影響が懸念されています。

 

まず、循環器系ですが、

粒子の成分には血液を凝固しやすくする成分が

含まれ、その結果、血管が詰まりやすくなり、

脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まるといわれます。

 

また、PM2.5は自律神経系にも作用し、

心拍数の増加、不整脈の原因にもなるとか。

 

 

呼吸器に関しては、

ぜんそく、気管支炎を誘発する恐れがあるとされます。

 

PM2.5には硫黄成分を含んだものが多く、

とくに硫酸アンモニウムの働きによるものではないか、

と言われています。

 

長期的には肺がんのリスクの向上。

2倍近くになると言われています。

 

PM2.5の肌への影響は?

具体的なデータがあるわけではないので、

推測でしかありませんが、

 

アトピーの方は、花粉だけでも

症状が酷くなるといわれます。

 

結局、セラミドの不足による、

バリア機能の低下が原因であり、

 

さらに粒子の小さいPM2.5は、

花粉以上に肌に張り込みやすく、

免疫を刺激し、炎症を誘発する可能性が高いです。

 

春先、急に肌の調子が悪くなった・・・

という人は、もしかしたらPM2.5の影響かも。

 

 

逆に、セラミドが豊富で、しっかりケアしておけば、

肌への影響はさほど心配する必要もないみたいです。