究極の個人情報が1万円で?!
ゲノム計画
ゲノムとは、DNAに記されたすべての遺伝情報の事です。
ヒト・ゲノム計画として、3500億円もの大金をかけて、
人間の遺伝子配列をすべて解明しようという試みが
10年以上前にありました。
高校受験の時にゲノム計画に関する本を読んで、
「遺伝子工学やりてーな~」
と思ったわけなので、
今から20年前からはじまってますね、実際は。
で、私が就職活動中にヒト・ゲノム計画が
完成するかどうかってときでした。
そのころは、遺伝子関連のベンチャー企業が
沢山できていましたね。(今あるかは知りませんが)
新しく見つけた遺伝子に特許をかけ、
一儲けしようという試みでしたね。
うん、夢がある話でしたね~
現実は、意味のある遺伝子を見つけられない、
もしくは見つかってもビジネス的な利用価値が
分からないものばかりで・・・
現状は、あまり騒がれなくなりました。
それが、また注目を集めているのは、
3500億円かけて行われたヒトのゲノム解析が、
今や10万円そこそこでできるまでになったからです、
数年後には1万円前後でできてしまう日が、
確実にくるそうです。
ゲノム情報で何がわかる?
ゲノム情報は4種類の塩基の配列で構成され、
約30億個の塩基の配列で示されます。
ヒトという生物の枠組みなので、遺伝情報はほとんど
一緒ですが、個人差がでてくるのは0.1%~0.4%
といわれます。
300万塩基~1200万塩基の違いしかないわけです。
最も現実的な利用は、
どのような病気になりやすいか?
という傾向が分かること。
予め分かっていれば、予防医学に
おおいに役に立つ可能性があります。
また、抗がん剤の適正もわかります。
現状の抗がん剤治療は、
下手な鉄砲数うちゃ当たる的な方法で行われます。
たいてい、適正な抗がん剤が見つかる前に、
抗がん剤で体がやられてしまう確立のほうが高いわけです。
それを回避できるのは、かなりのメリットです。
全遺伝情報がわかれば、
ある程度の性格の傾向が分かるようになるとか、
才能がある、ないなども分かってしまうとか。
進路を決める1つの指標になるような時代がくるかもしれません。
また、遺伝子から肉体的特徴を再現できるようになれば、
遺伝子から犯人の同定への手がかりになるのでは?
ということで、アメリカやオランダでは犯罪捜査の利用を
目指しているとか。
まあ、ヒトゲノムの80%は、未だに
何を意味しているのか不明なため、
ゲノム情報を個人がもったところで、
分かることはたかが知れているし、
恐らくネガティブな情報が多いでしょう。
(病気の傾向とか)
多くの人は、知りたいけど、知りたくない
といった感じにはなると思いますが・・・
現実的には難しいと思いますが
このゲノム計画の究極の目的は、
遺伝情報の全貌を明らかにすること。
全て明らかにしたら・・・
今度は、遺伝子をコーディネイトすることに
シフトするかもしれません。
遺伝子の整形ですね。
遺伝情報を変えることで、
髪が金髪にすることが可能になるかもしれません。
老化に関する遺伝子がわかれば、
それを書き換えることで、不老が
実現するかもしれません。
理想の遺伝子配列にして、
生まれてくる子供もいあるかもしれません。
遠い未来で、そんなことになってるかも。。。
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