最近注目のキーワードらしい【菌活】
最近のトレンドが「キンカツ」と聞いたとき、
「金活?お金貯めること?それとも金の先物?」
などなど想像しちゃいましたが、
【菌活】だそうです。
いやいや、初耳!
菌を意識して摂取している女性が増えていることから、
「婚活」と掛け合わせた造語が「菌活」だそうで。
結局、我々は100兆個を超える菌と共生しています。
100兆個といえば、ヒトの細胞60兆個を超えるわけです。
文字通り共生なので、お互いが助け合って生きています。
腸内菌がいなければ、ビタミンB群が合成されませんし、
2000種類以上の酵素は菌に依存しています。
脳内物質も腸内細菌が作っていて、腸内環境の悪化が
鬱やボケと関連があるとも言われています。
そもそも、日本は世界有数の発酵大国であり、
発酵食品は身近なものです。
お酒、甘酒、味噌、醤油、ぬか漬け、納豆、
酢、鰹節、などなど。
日本食をメインにすれば、
おのずと菌活することになるのですが、
それだけ、日本食が日本食ではなくなって
いるともいえるわけですな。
食生活を昔に戻す・・・
というのは難しいので、
意識して、菌を取るようにしなければ、
なかなか発酵食品が取れない世の中
という背景があるのかもしれません。
さて、なぜ菌がいいのでしょう?
しかも生きた菌が・・・
菌は単細胞で、細胞1つで独立して生きています。
つまり、1つの菌には生命活動を支えるすべてが
詰まっているわけです。
核酸、酵素、ビタミン、ミネラルなどなど・・・
まあ、植物にしても同じなわけですが、
植物は細胞壁があるので、消化しづらいので・・・
といったところでしょうか?
もう1つは、菌が出す抗菌物質が、
菌の力関係に影響するという考え。
菌は己のテリトリーを守るため、
他の菌が繁殖できないような物質を
放出し、縄張りを主張します。
それが腸内の善玉菌に有利に、
悪玉菌に不利に働く結果、
腸内環境が整うというわけです。
別に生きた乳酸菌が、腸に届いて、
増殖するわけではありません。
ぶっちゃけると、生きている、死んでいるは
関係ないですし、菌が産生した濃縮液でも
構わないわけです。
実際にそういった商品は存在します。
ちょっと個性的ですがね。
「菌活」という新しい言葉を使うと、
なんだか、特別なことに聞こえますが、
結局は昔からしていたことです。
ただ、それを意識させる商品だの、
情報だのが溢れている世の中になった
というだけのこと。
どうせなら、菌しか食べない生活を
菌活というべきと、個人的には思いますが、
至極どうでもいいことですね。
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