腸内環境の悪化に伴い、肌が荒れる直接的な原因
ヤクルトさんの研究報告ですね。
便秘になると、肌荒れを起こす・・・
というのは、なんとなく経験則で皆知っています。
では、なぜ荒れるのか?
という科学的根拠は特になかったのですが、
直接的な原因を示唆した研究報告です。
簡単にいうと、
特定の腸内細菌がつくりだす、
フェノール類が肌に蓄積し、
それが乾燥肌や吹き出物の
原因になるというもの。
この研究で着目したのが、
パラクレゾールというフェノール類。
チロシンというアミノ酸を菌が代謝するときに
でてくる有害物質です。
クレゾールは、消毒液として使われていたもので、
皮膚に触れたら、直ちに洗い流せといわれる代物です。
(p-クレゾールとも記します)
それが肌に蓄積するのは、確かにおよろしくないですわね。
実験は、腸内環境を改善することで、
パラクレゾールの血中濃度を下ることを確認し、
それに伴う乾燥肌の改善が確認された・・・
という感じです。
まあ、便秘はお肌の天敵であると
いうことが、科学的に証明されたわけなのです。
便秘により溜まった毒素は、
血液を流れ、体の細胞を汚しているだけでなく、
皮膚も汚していたわけですね。
蓄積するということは、
どんどん悪化するということです。
「何やってもお肌の乾燥がよくならない!」
という方は、腸内環境を疑ってみるのも
1つかもしれません。
腸内環境が良いと、善玉菌と呼ばれる菌が、
様々な有用物質を作り出します。
ビタミン類だったり、酵素だったり、ホルモンだったり・・・
そりゃもう、菌なしの無菌では人のからだは成り立ちません。
有害物質も作られることがないので、
代謝もしっかりできて、元気を維持できます。
逆に、腸内環境が悪いと、逆のことがおこるわけです。
有用物質が作られず、有害物質ばかり作られる。
健康の基盤を支える消化系がしっかり機能しないと、
健康を維持するのは困難です。
そして、100兆個の腸内細菌を味方につけるのも、
敵に回すのも、すべてあなたの食生活次第なのであります。
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