熱生産を増やして肥満予防

褐色脂肪細胞を活性化すれば痩せ体質に!

熱産生とは?

熱産生とは、物質を代謝するときに発生する熱のこと。

栄養素を代謝するときに発生するので、

食事誘導性熱産生とも呼ばれます。

 

また食事誘導性熱産生以外に、

寒さを感知して、自発的体が熱生産する仕組みもあります。

 

熱産生は1日の総エネルギー消費量の

10%を占めています。

 

熱産生の主役は褐色脂肪細胞

脂肪細胞には2種類あります。

1つは体脂肪を貯め込む通常の脂肪細胞で、

白色なので白色脂肪細胞と呼ばれます。

 

もう1つは、文字通り褐色色で、

エネルギー代謝を司るミトコンドリアに

UCP1という特殊なタンパク質が備わっています。

 

それにより、体脂肪を燃やし、熱を作り出します。

 

実は、この褐色脂肪細胞が最も多いのが赤ちゃん。

筋肉が少なく、体毛も未発達なので、

褐色脂肪細胞が体温維持のメインになるからです。

 

赤ちゃんの体温は、基本的には高いです。

つまり、褐色脂肪細胞の熱産生は基礎代謝力に

大きな影響を与えるわけです。

 

そして、残念ながら、この褐色脂肪細胞は、

年齢と共に減っていきます。

 

40代で20代の半分、50代で20代の1/5・・・

それに反比例して内臓脂肪が増えてきます。

 

これが中年太りの一因であるとも言われています。

 

褐色脂肪細胞を活性化

逆に言えば、褐色脂肪細胞が多ければ、

太りにくく、痩せやすい体質になると共に、

体温も向上するので、健康にもいいわけであります。

 

では、どうやって増やすのか・・・?

 

残念ながら、増やすことはできません。

増やすことはできませんが、活性化は可能です。

 

 

①寒冷刺激で褐色脂肪細部のスイッチを入れる

室内17℃、薄着で1日2時間くらい過ごすと、

褐色脂肪細胞のスイッチが入るそうです。

小学生のとき、冬でも半袖、半ズボンの子がいたけど、

そういうことだったのかな?

なんて今更ながら思ってみたり。

 

②トウガラシを取る

辛い物をとると、汗がでます。

汗を沢山かくと、体が冷えます。

辛いものを食べた後、急激に体を冷やすと、

褐色脂肪細胞が活性化されるそうです。

 

とりわけ、トウガラシのカプサイシンにその作用が

高いといわれています。

 

③熱水と冷水を交互に浴びる

熱いシャワーを30秒、冷たいシャワーを30秒、

これを交互に繰り返すことで、

褐色脂肪細胞が活性化するそうです。

 

④肩を回す

褐色脂肪細胞は、首・肩甲骨・脇の下・腎臓付近と、

限られた場所にしかありません。

その部分を刺激してやると、活性化します。

 

特に、首、肩の周辺のストレッチは効果的です。