脂肪酸の多彩な生理機能
油はダイエットの天敵、
太る原因だと、避ける人がいます。
その結果、あまりよろしくない結果を招くことに
なると思われます。
なぜなら、脂肪を構成する脂肪酸は、
体内で様々な生理機能をになっているからです。
①トリアシルグリセロール
高いエネルギー蓄積しており、
通常メインで行われているグリコース(ブドウ糖)では
ATP分子30~32個を作りますが、
完全酸化でATP分子106に相当します。
(簡単に言えば、ブドウ糖の3倍以上のエナルギーを作るってこと)
②グリセロリン脂質
肺サーファクトンとして、肺の表面張力を
低下せて、ガス交換を促します。
まあ、呼吸するのに大事な成分ってことです。
③スフィンゴ脂質
セラミドもここに含まれます。膜形成に重要な役割を果たす
とともに、神経伝達や神経細胞の成長にも関与します。
④ワックス
お肌を酸素から守ると共に、抗菌作用で
肌のバランスを取っています。
⑤タンパク質修飾
タンパク質の機能を制御したり、
伝達系の物質になります。
色々な生理活性に脂質は
重要であって、脂質ゼロの生活は
生命維持に関わってきます。
特に美容面で明らかな変化が
早い段階ででてきます。
肌がカサカサになる・・・
当然、肌の潤いを保つのは、
セラミドをはじめとした、細胞間脂質。
これが不足すれば、肌も乾燥するのは
当たり前です。
乾燥肌の原因がダイエットだった!!
なんて人もいるのではないでしょうか?
通常の食事をしていれば、
不足することはまずありえませんが、
無理に油を控えると、
脂肪酸の不足がおこります。
また、飽和脂肪酸ではなく、
不飽和脂肪酸を積極的にとることは、
健康面においても、美容面においても
とても重要になってきます。
この不飽和脂肪酸は生命活動に
必須の栄養素です。
特に、新生児、乳幼児の中枢神経系の
発達に必須であり、
魚を食べると頭がよくなる、
というのは満更嘘ではないのです。
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