肌に住むカビの作り出すタンパク質が痒みの原因だった
汗をかくと、痒みがでて、アトピーが悪化する
その原因を解明した。
それは顔に住んでいる菌が出す、
特定のタンパク質がその原因だった。
簡単に言えば、そんな話。
この菌を抑制するか、もしくはそのタンパク質を
除去できれば、アトピー改善につながるとして、
今後の期待が持てるニュースということで
取り上げられています。
さて、この菌ですが、
マラセチア属(Malassezia)の一種で、
人に寄生しているのは9種類だそうです。
特に悪さをすると言われるのが
M. globosaとM. restrictaです。
正常な肌でもこれらの菌は検出されますが、
アトピー性皮膚炎では数と種類が非常に多く
検出されるそうです。
今回の記事ではM. globosaが作り出すタンパク質
が原因だと言われますが、
M. restrictaに関してもアトピー患者に寄生している
菌は通常の肌に寄生しているものと、遺伝子型が違う
変異体であることが分かっています。
ですので、この2つの菌が関与している
ことが示唆されているわけですが、
それに加え、アトピー患者には、
マラセチア特異的なIgE抗体が作られるそうです。
今回反応したタンパク質に対する抗体である・・・
というところまできたわけですね。
ちなみに、正常体ではこの抗体は作られません。
また、脂漏性皮膚炎の場合は、アトピーと同様、
M. globosaとM. restrictaが正常体よりも
多く検出されるのですが、
脂漏性皮膚炎の場合も、この抗体は作られません。
マラセチア菌特異的に、
排除できる薬ができれば、
もしかしたら、アトピーや脂漏性皮膚炎の
改善に大きく関わってくるかもしれません。
コメントをお書きください
かずき (土曜日, 30 8月 2014 14:32)
3歳の息子が、今年の5月頃からアトピーが悪化。ステロイドの処方が強くなり、顔にはプロトピックが出されました。
薬局へ行ってから、プロトピックには発癌性のリスクがあると聞かされ、通っていた病院に信用がおけなくなりましま。
私の独断で脱ステロイドをし、親身になってくださる小児科のアレルギー科に通っています。
日々色々ネットで調べて、息子もマラセチアに感染していると確信。その病院でにニゾラールクリーム(真菌剤)を頂き、随分一時期よりは痒みが減ったように思います。
ただ、内服もしたほうが良いのかとも思います。
以前、ファンギゾンシロップで蕁麻疹が出たから、やめた方が良いのか、今よりも痒みが減るなら、皮膚科に行くべきかなやんでいます。
ちなみに、通っている小児科では、専門ではないから、内服は皮膚科でと言われました。
脱ステロイドで有名な練馬区にある藤澤皮膚科の先生はカビは心配ない。お風呂にはいれないで。とだけ言われました。
真菌剤ではマラセチアに対する特効薬にはなりませんか?
森崎 (土曜日, 30 8月 2014 22:44)
コメントありがとうございます。
私も専門でもなければ、医者でもないので、
ヘタなことはいえませんが、真菌剤は効果があるとは思います。
ただ、特異的に減らすわけではなく、通常肌にいる常在菌まで
減らしてしまうので、それがいいことなのかは分かりかねます。
抗生物質を多用することが望ましくないのと同じことではないのか?
と個人的には思います。
参考になるかはわかりませんが・・・