肥満は感染する!?マジで?

いやいや、肥満が感染するなんて・・・ねぇ

ちょっと古い話になりますが、

2010年に『Science』に掲載された論文に、

 

「肥満は感染する」との衝撃的なことが書かれていました。

 

腸内に菌を持たないクリーンなマウスを、

太っているマウスと一緒に飼うと、太ってる

マウスの中の腸内細菌と無菌だったマウスの

腸内細菌が同じになるとか。

 

結果、著しく肥満になったとか。

 

太ったマウスの腸内の特徴は、

ファーミキューテス属の割合が多いとのこと。

グラム陽性菌の一種ですね。

 

一方、やせたマウスの腸には、

バクテロイデス属が多いとか。

こちらはグラム陰性菌ですな。

 

家庭内で太るのは、

食生活が同じだから・・・

 

長らくそう信じられてきましたが、

もしかすると、そうではないのかもしれません。

 

例えば虫歯。

甘いものを食べ過ぎるとなる、

といわれていたのが、

 

実は親からの虫歯菌の感染が原因だった

ってのは有名な話。

 

免疫がしっかりしてくる3歳くらいまで、

口移ししたり、同じ箸やスプーンを使わない、

キスとかしないを徹底すれば、

 

虫歯になりにくいわけです。

昔は虫歯がない子は表彰されるくらいでしたが

(うちらの時代はそんな感じ)

いまは虫歯がない子のほうが多いと言われます。

(うちもガンバッタさ)

 

肥満も同じようなものだったら・・・?

食生活でもなく、遺伝子でもない、

腸内細菌の感染が原因だったとしたら・・・

 

希望があるのか、ないのか、

分かりかねますね(汗)

 

ちなみに肥満を起こす可能性のある菌は

116種類あるとのこと。

 

これらの菌は、食べ物をガッツリ消化してしまい、

その結果、吸収率が上がり、ふつうの人よりも

少量で沢山の栄養素を取ってしまている環境を

作り出すそうです。

 

ここで、朗報かどうかはわかりかねますが・・・・

高脂血症のお薬「コレバイン」が、

 

副作用で、腸内環境の菌叢を変えてくれるそうです。

 

簡単にいえば、飲んでると、

肥満型の菌が減り、やせ型の菌が増えるわけで、

結果痩せるとか・・・

 

まあ、副作用で便秘も報告されているので、

実際問題、本当かどうかは保証しかねますがね。

 

感染経路はちょっと謎ですが、

赤ちゃんの時は100%乳酸菌なわけで、

 

一番最初の無菌マウスと同じようなもの。

この間に腸内環境の汚染が起こると考えられます。

 

大きくなってからは、虫歯菌と一緒で、

問題ないと思いますので、ご安心を。