疲れの常識は変わってきてる
①疲れたときこそスタミナを!
疲れた時はスタミナをつけるために、
「焼肉に行こう!」とか「うなぎを食べよう!」
という会話は一度や二度はしたことあるのでは?
実は、現代ではこれは間違った方法なんだとか。
肉やうなぎで疲労回復効果はほとんど
認められていないそうです。
戦前、戦後は食糧不足により、
体のエネルギー不足による疲労が
深刻な問題でした。
ですから、一時的に栄養価の高い
食べ物を食べることは、疲労回復に
繋がり、元気の源となったわけです。
では、現代はどうでしょう?
飽食の時代と言われる現代で、
栄養不足なんて、ほとんどありえません。
むしろ、こってりしたものは、
消化器系に負担をかけ、
疲労を助長しかねません。
よく、お腹いっぱいになると
眠くなりますよね?
あれは、消化器系が「休ませろ」と
言っている合図なのです。
②栄養ドリンクは疲労ではなく疲労感に効く
ここぞというときに、一本!
栄養ドリンクのCMは、各社色々やってます。
それだけ市場があり、ニーズがあるわけですね。
さて、栄養ドリンクを飲むと、
「すっきりした!」「目が冴えた!」と
効果を実感しやすいのですが・・・
そのトリックをお教えしましょう(笑)
実は、栄養ドリンクで一番効果が実感させるのは・・・
糖分とカフェインなんですわ。
結構な糖分が含まれています、
どのドリンクにも。
さて、糖分の効果で一番分かりやすいのが、
点滴ですね。
あれ、ブドウ糖です。
風邪で食べ物食えなくてぐったりしてても、
ウソみたいに元気になります。
それと同様、血糖値を上げてやると、
なんだか元気になったような気がします。
脳の唯一の栄養はブドウ糖。
それが供給されると、疲労感が
軽減します。
また、カフェインの効果は、今更いうまでもありませんが、
目が冴えたり、頭がすっきりしたりするのは、
糖分とカフェインによるところが大きいです。
高麗人参がいい、すっぽんがいい、タウリンがいい
というのであれば、錠剤でもいいわけです。
しかし、経験上、粒で効果を実感できるものは
できませんでした。
たとえ、ドリンクよりも抗含有させてもね。
もちろん、継続して使い続ければ、
なんとなく疲れにくくなった・・・
というのはありますよ。
ちなみに、糖分とカフェインなので、
根本的な疲労回復というよりは、
疲労感をなくす、誤魔化すといった感じ。
何日も栄養ドリンクに頼ると
効かなくなるのはそのためです。
根本的な疲労が蓄積するから。
③乳酸は疲労物質ではない
乳酸は筋肉痛を起こす疲労物質である、
と教わってきましたが、
今は違うみたいです。
筋肉を動かす時、
体はブドウ糖と酸素を利用してエネルギーを
作り出すわけですが、
酸素の供給が追いつかない場合は、
無酸素での反応経路が利用されます。
通常の酸素を有した経路では、二酸化炭素と水を
排泄するわけですが、
その無酸素での代謝経路は燃えカスとして乳酸
を作ります。
乳酸が筋肉に溜まるような運動をしたとき、
筋肉痛になるので、
乳酸=疲労物質と言われるようになりました。
この乳酸を無くしてしまえば、
疲労が回復すると考えられたわけです。
しかしながら、最近の研究では、
この乳酸が細胞を保護し、
さらには回復のエネルギー源になると
さえ言われています。
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