共感力のちがいはたった1文字の差

遺伝子配列の1文字の差で共感力に差がでます

ゲノム解析の速度の向上と価格の低下により、

個人のゲノム解析を行う時代がすぐそこまで来ています。

 

性格や知能もゲノムでわかる日がくるのでは・・・

ともいわれています。

 

その例として、神経細胞どうしのつなぎ目で

信号が伝わるときにはたらく「オキシトシン受容体」

の遺伝配列は「G」と「A」の2タイプあります。

 

DNAは2重螺旋構造なので、

組み合わせとしては、ホモ体の「GG」「AA」

ヘテロ体の「GA」の3種類に分けられます。

 

オキシトシン受容体の遺伝子配列は

19207塩基で構成されていますが、

 

そのうちの6930番目の塩基、

たった1つの違いで、共感力に

差が出てくるといわれます。

 

オキシトシンとは愛情ホルモンと呼ばれ、

人を信頼、信用するのに欠かせないホルモンです。

また、幸福感にも関わってくるホルモンでもあります。

 

「GG」タイプは共感力が高いと言われます。

相手の目から感情を読み取ったり、

喜怒哀楽の認知に関わる扁桃体の活性が高いため、

小さいころから、ヒトの顔色をうかがっていたというあなたは、

「GG」タイプなのかもしれません。

 

逆に「AA」タイプは共感力が低く、

空気が読めない、俗にいうKYと呼ばれているかもしれません。

 

「G」と「A」がどちらが優性か劣性か、

もしくは両優性なのかはまだわかっていないとのこと。

 

「GG」よりも「GA」が共感力が劣ることから、

「A」が優性遺伝子なのではないか、と言われています。

 

といった感じで、

モラルの高さ、知能指数、記憶力、などなど、

ゲノム解析をすることで、ある程度予測がつくとされます。

 

もちろん、1遺伝子に基づいて、

性格や能力の判断はできませんが、

1つの指標にはなりうるわけです。

 

実際、遺伝子解析をするサービスは行われています。

 

流石に全体のゲノム解析まではいきませんが、

ゲノム上の300万~1000万か所に点在している

SNPs(1塩基多型)、簡単に言えば、上記の

オキシトシン受容体のように、1塩基の差で、

遺伝子が決まるものを調べるサービスです。

 

まあ、根拠となる研究結果は確定的なもの

ばかりでないうえ、個人差が大きいので

安易に利用すべきではないとも言われています。

 

遺伝子ですべて決まるというよりも、

生後の努力や環境でなんとでもなる、

という方が救いがありますからね。

 

ただ、知ることができる時代に

足を踏み込んでしまったわけです。

 

あなたの設計図をまるっと解析することが可能なのです。

しかも数万円で・・・

 

そう遠くない時代です。

(たぶん10年後くらい)

 

超個人情報ですが、

その扱いの法が整備されるよりも

圧倒的早い速度でやってきます。

(お金になるからね)

 

その場合、あなたは自分の設計図、

調べます??