コラーゲンもヒト型の時代に突入か?
コラーゲンは3重螺旋のタンパク質で、
98%くらいはアミノ酸から成り立っています。
そして、このアミノ酸の配列は、
遺伝情報を元に合成されているので、
ヒト、豚、魚、それぞれ当然違います。
当たり前といえば、当たり前の話なんですが、
気にしないのは、食べれは、体内でアミノ酸まで
消化分解され、
体内で吸収されれば、体にあったように
再構築されるから、別に人を食べなくても、
豚や魚を食べてもヒトのコラーゲンをつくられます。
さて、ここでちょっと不思議だと思いませんか?
お肌に塗ったコラーゲンは、肌で再構築されるのか?と。
塗ってるコラーゲンはだいたい豚ですわ。
豚のコラーゲンを塗って、ヒトのコラーゲンになる・・・?
まあ、現実問題、コラーゲンが存在する真皮までは、
塗ったコラーゲンが到達することはありません。
(残念ながら・・・角層までです)
仮に、真皮まで間違って到達したとしても、
アミノ酸組成が微妙に違うわけです。
これを再構築するには、
アミノ酸まで分解される必要があるわけですが、
肌でそれが可能だったら、
コラーゲンが全部分解されちゃいますよ(笑)
じゃあ、ヒト型なら??
まあ、コラーゲンに由来に触れないのは、
この辺の矛盾から目を反らせるためであるのですが、
ヒト型コラーゲンとかがでてきたら、
そういうわけにはいかないかもしれませんね。
でも、人でないものからヒト型?
コラーゲンは動物にしかないですし・・・
作り方は、抵抗ある人はあるかも。
遺伝子組み換えにより、ヒトコラーゲンを形成する
遺伝子をカイコに組み込み、カイコの繭にヒト型コラーゲン
を作らせるというもの。
まあ、今の遺伝子工学技術なら、そう難しいことでもないわけ
なんでしょうがね。そういう時代になったんだな・・・
あ、ちなみにカイコってのは珍しいですが、
遺伝子組み換えによって何かを作らせるってのは、
それほど珍しくはないんですよ?
結構いろんなものが、遺伝子組み換え大腸菌に
よって作られてるわけで。
それはさて置き、ヒト型コラーゲンは、
繭1000個からたった1gしかとれないそうです。
収率超悪いわけです。
この収率の悪さは、価格に直結します。
天然ヒト型セラミドがバカみたいに高いのも、
収率の悪さによるものです。
コラーゲンの現状の市場価格は、
1kgあたり1000円~3000円くらいです。
この収率の悪さ、遺伝子組み換えという
特殊な作業が必要であること、カイコを飼うという手間を
考えると、
ざっと1kgあたり40万~100万円くらいになるのかな?
(あくまで推測です。もっと安いかもしれませんし、高いかもしれません)
さて、このヒト型コラーゲン、他のコラーゲンと比較すると、
保湿効果は1.6倍
ハリ弾力アップ効果は1.5倍
エイジング効果は2倍
何だそうです。
うーん・・・
価格はおそらく20倍くらいするだろうから、
2倍程度なら、2倍量入れてやればいいやん、
って話になりそうですね。
そもそも、コラーゲンの効果そのものが、
たかが知れているわけで・・・
従来のコラーゲンの1000倍!とか言われたら、
今までのコラーゲンを完全否定できるんですけどね。
セールストーク的には面白いとは思いますが、
現実的かどうかと言われると、ちょっと難しいですね。
入れるとしたら、セールストークのためだけで、
超微量ですわな。
・・・ああ、でもどれだけ入れないなら
売らないっていう話もあるかもね。
ま、一回問い合わせてみるか~
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