ラインファクター、試してみた
『ラインファクター』
ずっと気になっていた原料です。
データを見る限りでは・・・
かなり凄そうな原料です。
ただ、実際に使ってみないことには、
信用できない性質でして・・・(笑)
「42日間で10歳若い肌に」
これが最大のキャッチコピーですね。
10歳若返るというコピーの根拠となるデータです。
40~50歳の群と50~60歳の群でき比較したとき、
使用後42日間で、肌密度、キメが40~50歳と変わらなくなっているわけです。
パッと見、
「超凄くね?」
と思うかもしれませんが(私は思いました)、
ちょっと不思議なことがあるんですよね。
なぜ、50~60歳の群しか、42日後のデータを取らなかったのか?
40~50歳の群がどうなったか、というのも知りたくないです?
それこそ、30代に近づいたというのなら、さらに商品価値が上がります。
ではなぜ・・・?
ここで、1つ教訓があるのですが、
データというものは、都合のいい形のものが
採用されるわけです。
結論ありきで、多くのデータがつくられているのです。
決して、ねつ造はしていませんよ。
あくまで、違いがでるようにデータを取り、
より顕著に出たものが採用されるわけです。
これは学術論文ではないのです。
販促資料なのです。
そして、これらのデータを出すために、
かなりの額を必要とします。
使えないデータであってはならないのです。
あんまり書くと、怒られるかもなので、
この辺にしといて、この原料の魅力について
語っておこう(爆)
この原料はハイビスカス由来のエキスで、
なんと2000種類ものエキスから厳選されたものです。
作用としては成長因子であるFGF-2を保護する作用です。
FGF-2は線維芽細胞を促進させるもので、
コラーゲン合成などに強く関与しているオリゴペプチドの1種です。
それを保護することで、FGF-2を長く働かせることができ、
結果として、線維芽細胞の増殖を促すわけです。
結果としてコラーゲン等が作られ、
肌のハリやキメなどに影響を与えるというわけです。
本来、このFGF-2を保護するのは、
プロテオグリカンなのですが、
加齢と共に、プロテオグリカンが減少してしまい、
FGF-2の不活性化につながるところを、
ラインファクター、つまりハイビスカス抽出エキスが
代用するという仕組みです。
しかしながら、それだとラインファクターが
真皮まで浸透するという前提になるわけです。
各種オリゴペプチドも、真皮まで到着して作用するわけではなく、
表皮のレセプターに反応して、活性される仕組みなんです。
EGF様作用があるとされるプロテオグリカンも同様に、
真皮までは浸透しません。
うちも使っているので、大きな声ではいえませんが、
プロテオグリカンのコラーゲンやヒアルロン酸生成作用は、
あくまで真皮に届いた時のデータなわけなんですよね~
(in vitroのデータですからね)
保湿作用はありますが、EGF様作用があるというのは、
正直、疑問を持っています。
さて、ぶっちゃけたことろで、
実際に使ってみて、どうだったか・・・ですが、
ナチュセラクリームに10%のラインファクターを加えたものを、
3人の女性に使ってもらいました。
(基本的にナチュセラクリームを常用している方たちです)
「これスゲー!すぐに商品化すべきだ!!」
という声を期待していたのですが、
結果は・・・イマイチよくわからんって感じでした。
ナチュセラクリーム初って人だったら、
結果も違ったのかもしれませんがね・・・
現在のお客様が違いを感じれないなら、
敢えて入れる必要性はないですにゃー
(原料コストも高いですし・・・)
期待していた分、ちょっと残念っす。
余談ですが、何百種類、何千種類からスクリーニングした、
という話を聞くと、その中の頂点のように聞こえますが、
これもトリックですからね。
誰も、そんなことは言ってないわけですから。
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