悪玉タンパク質セルピンb3による悪影響
肌バリア機能を悪化させる原因因子として
タンパク質「セルピンb3」がその一因であることを
資生堂は初めて解明しました。
流石、大手の研究機関ですな。
肌バリアの機能が著しく低下するのは
「不全角化」が原因であることは分っていました。
不全角化とは、肌のバリア機能を早急に補填するため、
未完全な角層が肌表面に出てくることです。
アトピーがなかなか治らない1つの要因でもあるとされます。
その不全角化の原因としてでてきたのが、
セルピンb3ってわけ。
このセルピンb3が肌に蓄積すると、
肌表面だけでなく、表皮全体、基質膜や真皮にまで
ダメージを伝えます。
セルピンb3が蓄積すると、
ダメージを受けた細胞を修復するシステムを
抑制してしまうそうです。
本来なら、取り除かれるべき細胞が、
取り除かれずに放置され、そこから老化を誘発
する伝達物質が垂れ流しになるそうです。
その結果、さらにセルピンb3が増加し・・・
と負の連鎖が進み、肌は老化していくそうです。
肌老化の引き金を引いているのが、
セルピンb3ということです。
さて、このセルピンb3産生を抑制する物質として、
1-ピぺリジンプロピオン酸(1PP)が有効であるいうことを、
資生堂が突き止めたわけです。
では・・・そもそもセルピンb3はなぜ増えるのでしょう?
増える原因は、紫外線、乾燥などによる外的刺激によるものらしいです。
これはあくまで推測でしかないのですが、
角層の防衛ラインを突破されたときにの
警報みたいなものなんだろうと。
最前線である角層は、皮脂、セラミド、角層細胞などにより、
外部の刺激から肌を守っています。
その防衛線を突破し、表皮にダメージが及ぶような
ことがあれば、警報を鳴らし、
早急に防衛線の立て直しを図るよう指示するわけです。
それが急ごしらえで作られた
不全角化した角層なのではないかと。
防衛線が壊れたままよりも、
とりあえず急ごしらえのものでも
あった方がマシだろう、というわけです。
逆にいえば・・・
しっかり外的刺激から肌を守れれば、
悪玉タンパク質と呼ばれるセルピンb3が
増えることもなければ、
肌の老化を促進させることもないのかもしれません。
つまり、セラミドを常に補っておくことは、
セルピンb3の増加も抑えて、肌の老化を抑える
ことができるのではないか?
なーんてね♪
あ、あくまで推測であって、
科学的な根拠となるデータなんてありません。
ただ、急ごしらえの壁が不要なら、
不全角化も起こらず、肌もキレイなままなのではないか?と。
肌コンディションが悪いほど、
セルピンb3が多かったことから、
セルピンb3が肌を荒らすというより、
肌が荒れることで増えると考えるほうが
自然なわけですよ。
つまり、肌荒れの状態は1日も早く改善
させるべきものであり、
肌荒れを放置することは、肌の老化を促進する
ことと同じことを意味するってことになるわけです。
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