ほくろがガン化することはない?!

皮膚がんとほくろの見分け方

「ほくろをいじると、ガンになる」

なんて話、聞いたことありませんか?

 

そもそもほくろは良性の腫瘍。

ポリープがガンになるのと同様、

ほくろもガンになると考えられてきました。

 

しかしながら、最近の研究で、

ほくろがガン化することはほとんどない、

ということが分かったそうです。

 

ほくろは、メラニン色素を含む細胞が

周囲よりも高い濃度で集まったものです。

なんの役にも立ちませんが、害もありません。

 

それに対し、皮膚ガンはメラニンを作る

メラノサイトがガン化して増殖したものです。

生存率3割を切るといわれるくらい、

危険なガン細胞です。

 

 

さて、この皮膚がんとほくろを区別する方法ですが、

結論から言えば、形態が対称であればほくろ

非対称の場合は皮膚がんだそうです。

 

また、急に大きくなったもの(6cm以上)は

注意が必要で、専門医に診てもらいましょう。

 

皮膚がんの原因は知っての通り紫外線。

UVBを浴び過ぎると、細胞がガン化する原因になると言われます。

 

紫外線を浴びると、DNAが損傷します。

核酸そのものが紫外線を吸収する性質があり、

それを応用して、紫外線吸収剤として日焼け止めに

使われる場合もあります。

 

通用はDNA修復酵素により修復されるのですが、

たまに間違いが起こります。

 

これが突然変異の1つの原因であるとされます。

これを利用した作物の品種改良や、

新しい菌株の作成にUVBが使われる場合もあります。

 

そして、異常増殖するものがガン細胞となります。

 

このガン細胞の芽は、健康な人でも

1日約3000個できると言われます。

 

ただし、それを排除する仕組みはできていますので、

通常、できたらすぐに処理されてしまいます。

 

できては潰すということを、

繰り返しているわけです。

 

何かの間違いで、見過ごしてしまった場合、

増殖するわけですが、

 

1cmの大きさになるのに、

5年~10年かかると言われます。

 

1cmとは早期発見できるギリギリの大きさ。

ガン細胞の増殖は1個が2個、2個が4個と、

n×nの割合で増えていきますが、

1cmまでの大きさになるには、ガン細胞10億個くらい

になります。

 

ちなみに、1cmのガンが10cmになるのに、

2~3年程度。

 

ガン細胞1個をやっつけるのに、

免疫細胞100~200個必要といわれるので、

この大きさになると、体内では太刀打ちできない

というのが現状なわけです。

 

 

これは余談なんですが、

問題になった、某化粧品メーカーの美白成分は

メラノサイトを殺す作用があり、

結果、白斑になるわけですが、

ガン化したメラノサイトにも効果があるのかな~

なんて思ってみたり。