レチノール誘導体(ビタミンA誘導体)

レチノール誘導体とは?

レチノール誘導体
レチノール誘導体

以前、お客様からレチノールは刺激が強くて

使えないけど、ナチュセラは大丈夫?

と聞かれたことがあったので、

 

「ああ、刺激が強いんだ~」

くらいにしか思ってなかったのですが、

レチノール高濃度化粧品が、

ちと問題になったので、気になって調べてみました。

 

レチノールとはビタミンAのこと。

ビタミンAとパルミチン酸を結合したものが、

レチノール誘導体です。

 

レチノール誘導体というくらいなので、

お肌でパルミチン酸を切り離し、

ビタミンAとして作用するのだと思いますが、

作用メカニズムはちょっと不明。

 

効果としてはコラーゲン合成促進、抗酸化、

チロシナーゼ活性阻害、美白、皮膚シワの改善効果

などが挙げられています。

 

元となるレチノール誘導体として、トレチノインというものがあり、

効果は高いが、奇形誘発の可能性があるとして、日本では未認証であり、

劇物指定もされているそうです。

 

トレチノインの副作用のないもの、ということで、

開発されたという経緯があります。

 

副作用は小さいですが、効果はトレチノインの100分の1程度だとか。

 

効果としては、ビタミンA以上、ビタミンC誘導体と同等程度、

といったところです。

 

レチノールは刺激が強いのは有名な話で、

通常は高濃度入れないそうです。

高配合と言いながらも、たかが知れているそうです(笑)

 

ですから、レチノールを高濃度で入れたいといっても、

OEMメーカーから

 

「NO!」

 

と言われるそうです。

 

誘導体のほうが刺激が少ないそうですが、

浸透性が増しているので、高濃度での使用は

あまり望ましくないとのこと。

 

あの商品はどんだけ入れたんだろ・・・

 

ビタミンって身近で手軽な成分なイメージがありますが、

なかなか侮れませんな。