アレルギー反応がでる可能性のある化粧品成分

極論をいえば、すべての物にアレルギーの可能性はあるんですがね

まず、アレルギーとはどういう物かというと、

本来、体には害がないものを免疫が敵と認識し、

攻撃することで起こる炎症反応のことを言います。

 

分かり易い例は、花粉症もアレルギーです。

本来、花粉が悪さをするわけではないのですが、

花粉を病原菌と認識し、過剰に攻撃するこで、

鼻水やくしゃみ、目のかゆみとして現れます。

当然、肌のバリア機能が低下していれば、

花粉の侵入を許し、肌が荒れることもあります。

 

アレルギーの原因は、様々な説がありますが、

①寄生虫の撲滅による免疫の失業説

寄生虫との戦いで活躍していた免疫が、

必要なくなり、暇を持て余した免疫が仮想敵を作り、

勝手に暴れるようになったのがアレルギーだとする説。

(かなり端折って書いてます笑)

寄生虫を飼えば、アレルギーが治るという先生もいるくらいです。

 

ようは、清潔になり過ぎているのが1つの原因であるのは間違いないです。

幼少期に動物と接する頻度が高いほど、アトピーの発症率は低くなる

との報告もあるくらいですし。

 

②栄養不足説

飽食の時代ですので、栄養不足というのは考えにくいかもしれませんが、

昔は取れていたけど、今は取れない成分が原因ではないか?
という説です。

 

よく言われるのが、ミネラル不足。

通常の必須ミネラルもそうなんですが、

微量元素、本当に必要かどうかもわからない超微量元素が

不足しているという話。

フルボ酸もその1つなんですよ。

 

酵素不足もよく言われるようになりました。

食べ物を生で食べる機会が少なくなり、

食物酵素補えないことで、代謝がうまくいかず、

消化吸収がうまくいかないために起こるという話。

 

③ストレス説

昔に比べると、ストレス要因が増えていることが原因で、

そのストレスが表面化したものがアレルギーだとする説。

自律神経、免疫、ホルモンは微妙なバランスで成り立っており、

そのバランスが崩れると、体調も崩れると言われます。

そもそも、すべての病気の原因はストレスであると

いう先生もいるくらいです。

 

 

他にもまだありますが、

アレルギーはその人の体質です。

 

そばアレルギーの人は、そばは生死を左右するものではありますが、

そばそのものが悪いわけではなく、その体質が悪いわけです。

 

以下、アレルギーの原因の可能性としてあげられる成分は、

その成分が悪いというよりも、そういう体質の人がいる、という話。

 

アレルギー反応がある人は避けなければいけませんが、

それが入っているから悪い化粧品だとか、それが入っていないから

優れた化粧品だ、という話ではないので、悪しからず。

 

 

旧指定成分

昔102種類の成分がアレルギーの可能性があるとし、

表示義務があるとして、指定されていました。

今は全成分表示義務があるので、過去のものではありますが。

 

こちらのサイトが見やすくまとめてるので、参考までに。

 

しかしながら、たまたま指定されているだけであって、

ほとんどの成分にアレルギーの可能性はあり

旧指定成分がない=安心ってわけでもないのです。

 

その中でも比較的アレルギー反応を示す人が多い成分。

・パラベン

パラベンフリーを謳う商品が多いことから、比較的分かり易い。

むしろ、そうではないけど、パラベンが合わないと思っているくらい。

ただし、キャリーオーバーで書かれていないことが多いので、

本当にアレルギーの人は、イチイチ確認しなければならないので大変です。

 

実際の毒性で比較すると、代替品のフェノキシエタノールよりも低いといわれます。

(使用量はパラベンの方が少なくて済む結果、ですが)

もちろん、フェノキシエタノールにアレルギー反応を示す人もいます。

 

・セタノール

乳化安定剤で、毒性は弱いとされる。

パーム油から生成して作られる、高級アルコールの1種。

最近アレルギー報告が増えてきているらしいです。

ナチュセラクリーム、ナチュセラライトにも入っています。

原料由来で、0.0001%含まれています。

 

 

植物抽出物

天然=安全という認識されている方は多いですが、

植物そのものがアレルゲンになるケースもあります。

また、食べ物でダメなら、当然反応はでます。

大豆アレルギーなら、大豆イソフラボンなどは避けるべきですし、

小麦アレルギーなら、小麦から抽出されたものは避けるべきです。

 

・キク科の原料

キク科の原料はかぶれやすいと言われます。

タンポポ、コハコベ、アルニカ、ローマカミツレ、バレンギク、クマリンなど。

 

・植物オイル

精製度が低いと、オイルが原因というより、

不純物が原因になる場合があります。

また、精製度が高いと酸化しやすく、

酸化油がアレルゲンとなるケースもあります。

 

 

その他、最近アレルギー報告が増えていている成分

・レチノール(ビタミンA)

効果が高い分、肌が弱い人には強い刺激になるといわれます。

高濃度レチノール配合化粧品が最近回収されています。

 

・1,3-ブチレングリコール(BG)

低刺激かつ、保湿作用もあり、抗菌作用もあり保存性にするれているので、

多くの化粧品に使われています。抽出原料はかなり高い確率で含まれていますので、

機能性を求めた化粧品は大体入ってます。

ここ最近、アレルギー反応を示す人が少しずつ増えているそうです。

 

 

何度もいいますが、アレルゲンは多様化しています。

ここに挙げたのは、ほんの一例であり、これらが特別危険なわけでもないですし、

その他が安全であるわけでもありません。

 

ぶっちゃけた話、体質が悪くなっているのが根本的な原因なんですよ。

 

自分が何がダメなのかを知っておくことは重要ですが、

ダメなものを作らない、体作りが本当は大切なんですよ。

 


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