フラーレンって結局何にいいの?
フラーレンとは近年最も注目されている
美容素材といっても過言ではないものです。
ネットワークビジネスを中心に流行り、
様々な化粧品に添加されるようになりました。
そもそも、フラーレンとは何?
炭素(C)のみで構成されており、
60個の炭素がサッカーボール状になったものをフラーレンと呼びます。
鉛筆の芯とダイヤモンドが全然別の性質のように、
フラーレンもそれらとは別の性質をもった物質です。
感覚としては、金属系の原料と考えても問題ないです。
白金ナノコロイドとか、金コロイドとかの似たようなものって
考えれば分かり易いと思います。
金属に近いので、水に溶けないため、
高分子ポリビニルピロリドン(PVP)で包んで、
水中に分散させる形を取っています。
(PVP包接フラーレ)
もしくはスクワランに溶解させた、親油性のものもあります。
(フラーレン溶解スクワラン)
どちらも原料1リットル中に200mg以上を規格しています。
0.02%ってことです。
フラーレンの濃度を謳っている商品は、
フラーレンの濃度ではなく、フラーレンの原料濃度を
謳っているというわけです。
(原液で0.02%がマックスなんですから、それ以上はありえないわけ)
例えば、リポフラーレン10%であれば、
フラーレンの濃度は0.002%ってことですね。
(リポフラーレンはスクワランに溶解したほうです)
ちなみに、金コロイドの金の濃度は0.1%です。
白金は知りません。
結局、フラーレンは何にいいの?
結論からいえば、抗酸化作用です。
すべてそこから派生した効果であると言えます。
その酸化効果はビタミンCの125~172倍と言われます。
白金で1/2倍、金で25倍なので、確かに高いと言えます。
白金や金と同様、分解されないので、
半永続的に抗酸化作用を発揮します。
純粋な抗酸化力であれば、量を入れれるビタミンCの方が
圧倒的に有利ではあるのですが、
(ビタミンC1%配合すれば、リポフラーレン10%の3倍近い抗酸化力になります)
持続性というところが強みになるわけです。
このフラーレンと金属系のものの決定的な差は、
肌へ浸透しないということ。
だから安全ですよーってところですか。
ナノ化した物質は、肌へ浸透するといわれます。
白金はそれが問題視されていましたが、
金は治療で直接点滴を入れる方法も取られていますので、
気にする必要もいというか、
気にするレベルの濃度は現実的に使えないです。
(金コロイド溶液1%で0.001%で、常識的にこれが限界値です)
ぶっちゃけ、効くのか?!
①シワに対する効果
人臨床試験では、2ヶ月リポフラーレン1%配合クリームを
使った結果、シワ面積が-1.5%減少したそうです。
データの信憑性は問われますが、
海外原料では-50%とかあるのを見ていると、
どうなのかな~とは思います。
②メラニン抑制効果
リポフラーレン1%で、メラニン合成を20%くらい抑制したとの
データがあります。
③ニキビ対策
ニキビの数が15個から10個になったそうで、
37%の改善効果があったとのことです。
④肌水分量
2ヶ月で10%近く向上したデータがあります。
⑤バリア機能の回復
何もしない時と比べ、早くバリア機能が回復したらしい。
具体的な数値はありません。
悪い物ではないですし、安全性も高い原料だとは思いますが、
効果を期待されての使用は、たぶんわかんないと思います。
名前ばかり先行して、高価な原料なので、
スゴイデータが出ていると思ったんですが、
案外そうでもなかった・・・みたいな感じです。
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