遺伝子レベルの肌老化予防を
人が老いるのは、遺伝子のプログラム
年齢を重ねていくと、コラーゲンやヒアルロン酸などが
減少していきます。セラミドも然り。
そもそも、なんで減ると思います?
コラーゲンを分解する酵素、コラゲナーゼ、
ヒアルロン酸を分解する酵素、ヒアルロニダーゼ
これらがお肌の構成成分を分解していきます。
歳を取るにつれ、コラーゲン量が減少するのは、
コラーゲンを分解する酵素が活性化するからです。
逆にいえば、この酵素が少ないから、
若い頃はコラーゲン量を保てるわけです。
NF-κBというタンパク質がカギだった!
なぜ、余計な酵素が増えてしまうのか?
その答えはNF-κBというタンパク質にありました。
NF-κBの働きは、遺伝情報を引き出すカギになります。
遺伝子はDNAという2重螺旋構造をしており、
普段は遺伝情報を引き出せないよう、ロックしてあります。
そして、遺伝情報を引き出すために、カギとしてNF-κBが
必要になってきます。
しかしながら、老化してくるとNF-κBの量が増えていき、
過剰にDNAのロックを外し、余計なものを作り出してしまいます。
1つの例がコラーゲン分解酵素ですが、
NF-κB過剰は癌、リウマチ、乾癬などに繋がるとの報告もされています。
紫外線が老化の原因の大半を占めるわけ
お肌の老化の原因の6割は紫外線であると言われます。
実は、紫外線はNF-κB過剰生産の引き金になるからです。
シミができるのも、肌がくすむのも、肌に弾力がなくなるのも、
肌が乾燥するのも、紫外線により過剰に生産されたNF-κBが、
老化遺伝子を活性化させ、内側から蝕むからなのです。
バイオベネフィティはNF-κBの働きを邪魔します
NF-κBの働きを抑制すれば、
肌老化を根本的に予防できるのでは・・・
ということで、NF-κBの働きを抑制する成分を探した結果、
アーティチョークの葉に含まれるシナロピクリンという物質が
有効であることが分かりました。
実験で確認されたのは、
・メラニンの合成抑制
・メラニンの黒化抑制
・メラノサイトの増殖抑制
⇒結果、美白作用があることが確認されました。
(シナロピクロンのメラニン抑制効果はアルブチンの500倍!!)
・コラーゲン分解酵素産生抑制
⇒結果、皮膚の弾力性の改善が確認されました。
⇒結果、毛穴の改善効果も確認されました。
また、シナロピクリンによる通常細胞の活動には
一切影響を与えませんでした。
とはいえ、データの使用量は3%とかなり高濃度。
まともに入れるのはちょっと難しいと思われます。
毛穴と肌弾力での臨床データがでていますので、
それなりには効果があると思います。
また、理論的には美白効果もあると思われます。
基本は老化遺伝子を発現させないものなので、
他の美容成分との相乗効果を高くすることも期待されます。
コラーゲンを取るといいと言いますが、
どんだけ取っても、どんどん分解されちゃうのでは、
なかなか結果はついてきません。
このマイナス作用を失くす・・・
そういう原料だと個人的には考えています。
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