セラミドと皮膚疾患の関連性

皮膚疾患と特定のセラミドの減少

年齢にセラミドの減少

20代をセラミドレベル100%とすると、

30代、40代ではどのくらい減っていると思います?

 

体全体でいえば、30代で78% 40代で63%

つまり20代に比べ、30代はセラミドが体全体で22%、

40代で37%不足しているということ。

 

これを顔だけに限定すると、

30代は62%40代は37%というちょっと恐ろしい数値が・・・

 

もちろん、平均ですので、個人差は大いにあります。

そして、どのセラミドが減って不足しているのかも個人差があると言われます。

 

ただ、傾向として、セラミド1、3、6が減ると言われているので、

多くの会社がセラミド1、3、6のプレミックスを使っているわけです。

 

 

症状とセラミド

様々な皮膚疾患とセラミドは密接な関係があります。

 

乾癬

皮膚の表皮を作るスピードが通常の10倍以上になり、

真皮の血管が肥大しつつ組織を炎症させ、

表皮が角化し剥離する入れ換わるターンオーバーが通常なら4週間のところ

3~4日で完了し、どんどん表皮が増殖し角化が亢進している状態によって

白いカサブタ状の皮疹を多く生じる症状。


セラミド1、セラミド3、セラミド6の低下がみられ、

とくにセラミド1の著しい低下が報告されています。

(Abnormality of water barrier function in psoriasis. Role of ceramide fractions.Arch Dermatol. 1994 Apr;130(4):452-6.)

 

鱗癬

皮膚が魚の鱗のように硬くなり、剥がれ落ちる皮膚疾患。

特定の遺伝子の疾患が原因と言われています。

 

セラミド1とセラミド6の低下がみられ、

やはりこちらもセラミド1が著しく低下しているとの報告があります。

(Quantification of stratum corneum ceramides and lipid envelope ceramides in the hereditary ichthyoses. 

British Journal of Dermatology. 1994 July ;131(1):23–27

 

アトピー

アトピーではセラミドの減少、特にセラミド1が顕著に減少することが知られています。

また、セラミド1だけでなく、セラミド3も著しく減少するとの報告も。

(Ceramide and cholesterol composition of the skin of patients with atopic dermatitis. Acta Derm Venereol.1998 Jan;78(1):27-30.)

 

 ニキビ

意外にも、ニキビ肌にはセラミド1が少ないとの報告も。

(J Invest Dermatol. 1988 Mar;90(3):350-3.Fatty acids of acylceramides from comedones and from the skin surface of acne patients and control subjects.)

 

 

つまり、これらの事から導き出されるのは、

セラミド1、超重要じゃね?!ってことです。

 

あと、セラミド3、6も減少すると大変ってことです。

 

どのくらいセラミドが必要?

通常の肌であれば、セラミドを補うとすれば、

セラミド3 0.015%

セラミド6 0.0075%

 

乾燥肌、年齢による老化肌では、

セラミド1 0.00005%

セラミド3 0.03%

セラミド6 0.015%

 

肌の再生を目的とするなら

セラミド1 0.0015%

セラミド3 0.15%

セラミド6 0.075%

 

あくまでメーカー曰くですが。

 

うーん、以外に少量なんだね。

 

もちろん、濃度に相関して効果が上がるのは確かです。

現状、ナチュセラライトには

天然ヒト型セラミド 0.2%入っています。

そのうち、セラミドは85%であり、

そのうちセラミド3が13% セラミド6Ⅱが73%ですから、

 

実際に配合されているセラミドは、

セラミド3 0.022%、セラミド6Ⅱ 0.124%

 

こう見ると、セラミド3の濃度が足らないような気がするわけです。

改良するのであれば、セラミド3を足した方がいいかな~と。