セラミドって加工が難しい
セラミドは水に溶けにくくて、油にも溶けにくいため、
非常に加工が難しい原料と言われています。
「セラミド、高濃度で溶かせません」
という加工先は多いです。
(裏を返せば、高濃度でセラミドを配合しているところが少ないってこと)
そこで、予め溶解してあるセラミドプレミックスを
使用するわけです。
複数のセラミドを入れれるというより、
加工の利便性ってやつで使われます。
ただ、これらプレミックスの濃度の最大値が
セラミドとして1%くらいなので、セラミドとしての
配合量はどうしても低くなってしまいます。
また、パラベンを使用しているとか、
ケミカルチックな成分が入ってくるため、
扱えないところもあります。
ただ、プレミックスを作れるってことは、
加工方法があるわけなんですよ。
化粧品のOEMメーカーはできなくても、
原料メーカーはできているわけです。
つまり、加工できないなら、まず原料メーカーに
問い合わせてみろって思うんですがよ。
OEMメーカーの開発の仕事の、基本中の基本です。
というわけで、セラミドの配合方法を簡単に説明いたしましょう。
これは企業秘密なのかな~とも思いましたが、
配合方法がわかった方が原料売れるだろうから、
特に問題はないでしょ。
しかも高配合の溶かし方なんですからね。
(微量なら、どこでも溶かせるからね)
①水系に溶かす
セラミドは水に溶けにくいのですが、溶けないわけではありません。
ただ、界面活性剤は必須になります。
そして、その界面活性剤溶液を90℃以上に加熱したものに、
セラミドを溶かします。セラミドの融点が90℃以上だからです。
つまり、界面活性剤も高温に耐えれるタイプのものを選ぶ必要があります。
さらに、混ぜ合わせるときも、80~85℃に維持する必要があります。
そして、セラミドの再結晶化を防ぐためには、
セラミド3、3B、6を併用すると良いそうです。
②油に溶かす
セラミドは油剤に常温ではほぼ溶けません。
ただ、90℃まで加熱すれば、大体なんでも溶けます。
そして、それに適したオイルを選択するのが重要になります。
具体的に何がいいかってのも教えてもらってますが、
まあ、この辺は伏せときましょう。
これでセラミド3を4%配合とかできるわけですが、
価格がえらいことになるので、絶対どこもしないでしょうがね。
(そもそも、そんなに必要ないです)
セラミド2は高配合品があるってことは、
価格が安いからなんでしょうかね。
一度確認しておかなくちゃな~
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