人工甘味料を取り過ぎると糖尿になる?!
糖質のカロリーは4kcal/gとなります。
この糖分を人工甘味料に置き換えることで、
甘さを保ちながら、カロリーをゼロにできるということで、
ここ最近は頻繁に使われている傾向にあります。
砂糖を使うよりも、人工甘味料を使ったほうが、
コストダウンにもつながるというメリットもありますからね。
さて、人工甘味料の弊害は昔から囁かれていました。
逆に太りやすくなるとか、うつ病になるとか。
サッカリン騒動のあたりから、すでに囁かれていたと記憶しています。
で、つい最近、人工甘味料の研究を続けている
ワイツマン科学研究所の研究発表で、
人工甘味料の摂取は耐糖能異常を引き起こし、
糖尿病のリスクを上昇させるそうです。
Artificial sweeteners linked to glucose
intolerance
耐糖能とは、血中の糖濃度を一定に保つ能力のことで、
まあ、インスリンに対する感受性が高いか低いかってとこですかね。
インスリンは血中の糖を細胞へと移すことで、血糖値を下げるホルモンです。
糖尿病になると、インスリンに耐性がついてしまい、
インスリンの命令を無視して、血糖値が下がらない状態になります。
つまり、人工甘味料を取り続けると、
血糖値を下げる能力が低下し、高血糖の状態になりやすくなり、
糖尿病へのリスクが高まるというわけです。
サッカリン、スクラロース、アスパルテームを与え続けたネズミが、
代謝異常と呼べるレベルで、耐糖能異常を示したとか。
人においても、過剰摂取(1日の最大値)を摂取させた結果、
5日で半数にネズミと同じように耐糖能異常が見られたそうです。
(サンプル数は7人なので、データとしては不十分ですが)
ちなみに摂取上限は
スクラロース15mg/体重kg、アスパルテーム40mg/体重kg
サッカリンはよくわからん。
発がん性があることがわかっているから、上限とらせるのは
ちょっちマズイんじゃね?とは思いますが・・・
また、人工甘味料を取り過ぎると、
腸内細菌の代謝異常を引き起こす可能性があるとも。
Artificial sweeteners induce glucose intolerance by altering the gut microbiota
人工甘味料はヒトの体内で消化吸収されないので、
腸内で腸内細菌と接触することになります。
例えば、オリゴ糖は人には消化吸収できませんが、
腸内の善玉菌のエサとなり、善玉菌を増やす効果があるとされます。
それと同様のことが、人工甘味料にも言えるのではないか?と。
実験では、人工甘味料を与えたネズミの腸から、
肥満につながる細菌が増えたとの結果になったそうです。
さてさて、人工甘味料を取り続けると、
砂糖を取っているよりも糖尿になりやすく、太りやすい
という可能性が示唆されたわけですが、
当然、食品業界からの反発は必至です。
人工甘味料を販売しているメーカーにとっては死活問題ですし、
加工業者にとっては、人工甘味料を使うなとなると、コストアップは目に見えています。
この2つの研究結果がどんな論争を巻き起こすか、
それとも闇に葬られるか、はわかりません。
ただ1つだけ言えるのは、
目くじら立てて、人工甘味料は悪だと叩く必要はないですが、
できれば避けたいところではあります。
そういえば、味つけで、結構甘味料摂取してたな・・・
粉で飲むやつとか、溶かして飲むのとか、ゼリーとか。
おかげで、甘味料の独特の癖が分かるようになってしまいました(笑)
人工甘味料を使っているものって不味く感じてしまうので、
個人的には好んでは取ることはありません。
缶コーヒーとか最悪ですよね、ホント。
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