トランス脂肪酸の新たな健康リスク
トランス脂肪酸は様々な健康リスクがあることが知られています。
(食用油トランス脂肪酸とは?をご参照ください)
脳梗塞や心臓病などのリスクが高まることから、
世界的には規制の動きが強まっています。
しかしながら、日本では特に規制はありませんし、
そういった動きもありません。
そんな中、トランス脂肪酸に新たなリスクの可能性があるとのニュースが・・・
トランス脂肪酸の摂取が皮膚障害を引き起こす!?
まあ、すでにアトピーの原因の1つがトランス脂肪酸であることは
言われていることなので、新たにというのは少々大げさかも。
ただ、アトピーに限らず、痒み、湿疹、ニキビなど、
肌トラブルに大きく関与しているそうです。
トランス脂肪酸を多く含むものは、
菓子パン、調理パン、アイスクリーム、スナック菓子、
洋菓子(ケーキ、クッキー、ドーナツなど)、
惣菜コーナーの揚げ物、フライドポテト、揚げせんべい、
チョコレート、マヨネーズ、マーガリン、フレッシュ、カレーのルー、
肉類、乳製品など・・・
また、油を高温で加熱すると発生しますので、
基本、揚げ物とか天ぷらとかは減らした方がいいかもです。
こういったものを極力避け、
肉よりも魚を多く食べるようにすると、
肌トラブルが劇的に変わるそうです。
なんかお肌の調子が悪い・・・
と思われる方は、一度食生活を見直してみてはいかがでしょう?
欧米よりの食事から、和食に変えるだけで、
色々変化があるのも、この辺が関係しているのかもしれませんね。
トランス脂肪酸の肌に及ぼす弊害のメカニズムとして、
色々な諸説はあります。
元々、トランス脂肪酸は自然界にはほとんど存在しないので、
それを処理することができないといわれています。
体内で分解できないとなると、体外へ排出する手段として、
皮膚から皮脂をして排出することになります。
結果、汗からでたトランス脂肪酸が、
炎症を誘発したり、痒みの原因になったり、
ニキビの原因になったりするのではないか・・・と。
また、細胞膜を構成しているのもリン脂質という脂質なわけで、
ここに不自然なトランス脂肪酸が使われると脆い細胞になるとも言われます。
そして、細胞間脂質。
セラミドをメインにしたバリア層になるわけですが、
バリア構造をトランス脂肪酸が邪魔をするのではないか?とも言われます。
実際にはどうだかわかりかねますが、
トランス脂肪酸が肌に悪いことはだけは確かです。
そして、トランス脂肪酸一緒に避けるべきと言われるのが、
ω6系のオイル。
一般的に使われる食用油は大体これに当てはまります。
これらを多く摂取しすぎると、
アレルギー物質が産生され、抗アレルギー物質が抑制されます。
結果、アレルギーが出やすくなります。
ただ、体を構成する重要な脂質でもあるので、
一切摂取しないというのは問題ありで、バランスが大事になります。
(とはいっても、今の食生活でω6が過剰になることはあっても、
不足することはまずありえません)
ω6とついになるのがω3系のオイル。
魚に含まれるDHAとかEPAがこれに当たります。
肉食を魚中心にすると改善されるのはこのためでもあります。
また、エゴマ油や亜麻仁油もリノレン酸が多く、
ω3系オイルとして重宝されています。
ω6:ω3=4:1くらいの割合で取るのが理想といわれますが、
ぶっちゃけ、ω6を意識的に減らし、ω3を意識的に取るようにすれば、
バランスは取れます。
お肌にも影響してきますし、
血管にも良いですよ。
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