OXYCELL LYO
本当はBASFジャパン社のデイライナーを使いたかったのですが、
こちらはパラベンを使用しているので、うちは使えません。
その代用として探してきたのが、OXYCELL LYOという原料で、
主成分は同じトウモロコシエキスになります。
こちらの原料も細胞間ネットワークを構築するという意味では、
セイヨウノコギリソウエキスと近いものがあります。
セイヨウノコギリソウエキスは受容体を増やすのに対し、
トウモロコシエキスはフィブロネクチンというものを増やすのですが、
喩えるなら、配線を増やすような感じです。
さて、このOXYCELL LYOについてですが、
動物プラセンタエキスに近い性質をもつ植物性原料はないものか、
という着眼点から調査し、結果としてトウモロコシエキスが、
動物プラセンタエキスにひけを全くとらない効果があることがわかったそうです。
特徴としては、
①Filatov法で作られたプラセンタエキスと非常に類似している
Filatov法とは、一度厳しい条件下に生体組織を置くと、
再生に必要な成分が活性化する・・・という理論をもとにした抽出方法です。
このトウモロコシエキスもFilatov法により製造されています。
②細胞呼吸の活性化、皮膚細胞間のネットワークを活性化
ディライナーが主張している効果はこれにあたります。
③皮膚のpHを安定させる
含有される窒素化合物、無機塩、アミノ酸等によって
肌の弱酸性を保ちます。
非常にプラセンタに近い効果をもつことから、
植物プラセンタを名乗っています。
トウモロコシエキスなので、比較的お値段安いと思ったら、
とんでもない!!
普通のプラセンタの10倍以上の値段・・・
いや、じゃあ動物プラセンタでいいじゃん(汗)
しかも、受注生産で発注後75日必要って、
もう売る気ないです。
ディライナーの価格も気になるところではありますが、
やはり同じくらい高額な原料になってくるのでしょうね・・・
なかなか面白い原料ではあるのですが、
現状使うのは困難です。残念ながら。
推奨濃度は1~5%くらいですから、
メイン原料とするなら、なくはないですが、
トウモロコシエキスってなんだかトキメかないですよね。
使用している商品もそこそこあるみたいなので、
流通していないわけではないのですが、
リードタイムがちょっとおかしいのはなぜだ?
さて、植物プラセンタって、
揃いも揃って、プラセンタよりも価格が跳ね上がります。
プラセンタと同じような効果があるとはいいますが、
プラセンタより優れているとはいわないわけです。
潜在的なニーズとして、動物性よりも植物性のほうが安全っぽい
というのがあり、植物性を求められているということなんでしょうか・・・?
コラーゲンは動物性でOKだけど、プラセンタは動物性はNGって
なんだかへんな感じだなーと思ってしまいます。
まあ、実際問題はプラセンタもコラーゲン同様、
市民権は得ているわけで、植物プラセンタって謳い文句は、
少々弱いんでしょうね。
そういえば、プラセンタの化粧品原料ってまともに扱ったことないな・・・
一度、いじってみますか。
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