BGは本当に安全か?

●●フリーの真相

「BGって本当に安全なの?」とのご質問を受けました。

ネットでネガティブな情報を見てのことだそうです。


結論からいえば、

ダメな人はダメだし、大丈夫な人は大丈夫。

極稀にBGに対するアレルギーを持つ人はいます。

その人にとってはBGは避けなければならないものですし、

そうでない人にとってはほとんど無毒です。


BGってアレルギーがでるから悪いものだ・・・

という人もたまにいますが、

アレルギーを起こす食品は沢山あります。

その理屈だと、牛乳も大豆も卵もリンゴも悪いものになってしまいます。


まあ、何が悪いかと言われれば、

その人の体質が悪いというのが正しいかと。


まあ、ぶっちゃけると、

「●●が悪い」という主張は、●●に対して過敏に消費者を反応させ、

●●が含まれない商品へと誘導するためのものです。


ヒトの行動心理は「快」を求めるときと、「不快」を避けるためのとき、

行動を起こします。


そして「不快」を避けることは、「快」を求めるものよりも

何倍も大きな動機になります。


つまり「●●を避けたい」という行動をとらせることは

非常に容易いってことです。


パラベンフリー、合成界面活性剤フリー、旧指定成分フリー、

石油系オイルフリー、シリコンフリー、着色料、香料不使用等々、

どこかで見た事があると思います。

(まあ、うちも人の事はいえませんが)

すべて、誰かがこの行動心理を利用して、商売を始めたといっても過言ではありません。


どの成分も、アレルギーを起こす可能性はあります。

例えばパラベンは大丈夫でもフェノキシエタノールがダメって人もいますし、

グリセリンがダメとかPGがダメだとか、スクワランがダメって人もいますね。

特別BGにアレルギーが多いというわけではなく、すべての成分に対し、

そのようなリスクがあるということです。


これも体質次第ってことになるんですけどね。



ちょっと面白いな~と思ったのはここからで、

BGの危険性を訴えるのにMSDSを引用してきている人がいまして・・・


MSDSとは Material Safety Data Sheet の略で、

化学物質等安全データシートの事を指します。


何が書いてあるかというと、

何かあった時の対処法です。


原料の注意書きみたいなものだと考えてもらえばよいです。

化粧品でいえば「トラブルが起きたら使用を止め、お医者さんに相談して」

と書いてあるのと同じようなものなんです。


どういうことかというと、どちらも消費者を守るための文言ではなく、

製造側を守る文言であるということ。


何かあった際に「ちゃんと書いてあるでしょ?」と言えるように

防衛線を張っているわけです。

 

BGのMSDSには取扱上の注意として、

皮膚(に接触してしまった場合):大量の水で洗ってください。
眼(に入ってしまった場合) :15分以上流水で洗った後、医師の診断を受けてください。
吸入(してしまった場合):新鮮な空気を吸わせて下さい。

と書いてあります。


皮膚についたら大量の水で洗い流す必要のものなんで、

肌に安全なはずないじゃないか!!

みたいな理論展開をしている人もいますな。


これは「お医者さんに相談」しなきゃいけない化粧品は危険だ!!

と言っているに等しいわけです。


BGに限らず、ほとんどの原料がこんな感じです。

グリセリン

ヒアルロン酸(食用)

ステアリン酸

ヤシ油


口に入れるサプリメントの原料も大体こんな感じです。


厳しめに書いていた方が、原料メーカーにとってはリスクが減るわけですから、

たぶん大丈夫でも、水酸化ナトリウムのような劇薬レベルで書いておくわけです。


ちなみにBGはこんな感じ。

健康に対する有害性で、

特定標的臓器・全身毒性(単回ばく露)が区分3になっていますが、

その理由は大量に経口投与すると麻痺作用があるからだそうで。

(口に入れると危険なものをつけるのは危険だ・・・とかいう人もいるんだろうな~)


ちなみにBGのネガキャンが上手くいっていないのは、

実際にBGが合わないって人が少なすぎるというのと、

イメージ操作しづらいからでしょうね。

シリコンはイメージしやすいですけど、BGっていわれてもピンッとこないですからね。