パイナップルに含まれるセラミドの効果
丸善製薬から発売しているパイナップルセラミド『ブライトニングパイン』
丸善といえば、漢方系が強いイメージなので、
パイナップル由来というのは異色に見えます。
しかも、かなり力を入れてプッシュしています。
ブライトニングパインはパインセラの上位商品で、
メラニン産生抑制成分を規格化している原料。
パイナップルの可食部分だけを使い、
グルコシルセラミドを4%に規格した粉末原料と
1%に規格した液体原料があります。
植物セラミドといえば、こんにゃく、トウモロコシ、コメなどなどが一般的です。
まあ、ぶっちゃけ、グルコシルセラミドを取ろうと思えば、大体の植物から取れます。
(ただし、収率はかなり違いますので、なんでもいいというのは言い過ぎですが)
敢えて、パイナップルを選んだというのがすごいわけで。
パイナップルはタイ産のものを使用しているので、
そちらに伝手でもあるのかな~
ちなみに今回学術雑誌「薬理と治療」に論文掲載されたそうで、
セラミド0.6mg、1.2mgでの皮膚バリア機能改善、経皮水分蒸散量の改善効果
についての臨床データが記載されているのだとか。
ここでいうセラミドはグルコシルセラミドのことで、
経口摂取による効果を見たもの。
このデータは、他の植物セラミドと大きく違うわけではありません。
ほとんどの原料メーカーが植物セラミドの推奨摂取量を0.6mg~1.2mg
に設定しています。
某原料メーカーが経口投与の際の保湿効果を比較した際、
米由来>こんにゃく由来>小麦由来
という結果がでていましたが、このパイナップル由来が
どの辺に位置するかってのは興味があるとこではあります。
ただ、米由来よりもこんにゃく由来の方が価格が安いので、
多く取ればまた意味合いが変わってきます。
コスパでパイナップル由来が優位性を出せれば、
使っていく価値はあると思います。
このブライトニングパインですが、
美白効果を有する成分として、phytol(フィトール)という成分を規格化しています。
phytolはクロロフィル(葉緑体に含まれる成分)を分解して得られる成分で、
ビタミンE、ビタミンKの前駆物質となるのだとか。
オリザセラミド(米由来)でも美白作用のデータがでていますが、
こちらはスフィンゴ糖脂質によるものとされています。
チロシナーゼ活性を阻害することで、結果としてメラニン生成を
抑制すると言った感じです。
phytolの美白効果は、おそらく抗酸化的な働きによるものだと思われます。
ちらほら、商品化していますが、
結構いい値段するものが多いので、
もしかしたら原料の値段もいい値段するのかも。
ちなみに焼酎もろみも美白作用があると言われます。
焼酎もろみに含まれるポリフェノールの抗酸化によるもので、
メラニン合成を抑制するとか。
正直な話、抗酸化力があれば、
メラニン生成を抑制するものは多いです。
調べれば、程度の差はありますが、
だいたい美白作用があると言えちゃうところがあります。
リコピンとかアントシアニンとかアスタキサンチンとかね。
この辺、比較したら面白いかも。
最も美白作用のある食べ物がはっきりすれば、
この曖昧な美白サプリの状況を打破することに
なるかもしれませんねー
まあ、調べる方はリスキーなので、たぶんしないと思います。
(都合の悪いデータが出る可能性がありますからね)
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