セラミド研究会の講演聞いてきました
セラミド研究会の講演、聞いてきました。
20分という短い時間(短か過ぎだろ)なので、
なんだか内容が薄かったです。
講演内容は、2つのセラミドパラドックスの科学的な根拠についてです。
1つ目は、食事でセラミドを沢山とっているのに、サプリでは少量で効果がでるのか?という話。
これを根拠にセラミドの効果を否定する人もいます。
ただ、セラミド(ここではグルコシルセラミドのこと)は資生堂やポーラがトクホ申請しており、
近いうちに認可が下りると言われます。
また、5月から始まった機能性表示食品として、
東洋新薬がコメ由来のグルコシルセラミドで承認をすでに受けているそうです。
まあ、グルコシルセラミドの効果を今更否定するのはナンセンスだということです。
さて、食事中に1日当たり、45~300mgくらいのセラミドを摂取しているそうです。
一方、サプリでの有効摂取量は0.6~1.8mgとなっています。
セラミドの摂取量が数%増えただけで、影響があるのはなぜ?
という疑問に答えるために、行った実験が人工消化試験。
内容は、セラミドを含んでいる食品とグルコシルセラミドを、
人工的な胃液と腸液につけて、攪拌し、セラミドがどのくらい検出されるかを比較しました。
結果、食品からは1%以下のセラミドが検出されたのに対し、
グルコシルセラミドは100%セラミドとして検出。
つまり、食事からのセラミド摂取はほとんどされていないので、
少量でもちゃんと吸収されるセラミドを摂取することで効果がでるというわけ。
2つ目は植物のセラミドとヒトのセラミドは構造が違うのに、なんで効果があるのか?ということ。
これを調べるために、植物セラミドが体内に入った時に起こるセラミド合成経路の酵素の遺伝子発現量の
変化を調べました。
結果はセラミド合成酵素の発現量が増え、セラミド合成が活性化されました。
つまり、植物由来のグルコシルセラミドを摂取することで、
それが肌のセラミドになるわけではなく、セラミド合成を活性化させることで、
効果をもたらすというわけ。
コラーゲンと同じような感じですね。
まとめると
・食事からセラミドはほとんど消化吸収されない
・グルコシルセラミドはちゃんと消化吸収される
・吸収されたセラミドは肌の材料になるわけではない
・植物セラミドは肌のセラミド合成を促進する
まあ、大体知ってたって感じですかね・・・
余談ですが、セラミド研究会に参加するには個人だと年間10000円、法人だと50000円。
グルコシルセラミドの原料メーカーは大体入ってるので、ちょっと驚き。
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