ミルクセラミドの有効性を示すデータ
頻繁にデータを取っているミルクセラミド。
今回も新たなデータを展示会で披露していました。
以前ははミルクセラミドであるMC-5を330mgを6週間摂取でのデータをだしていましたが、
今回はより低濃度での摂取試験結果です。
この結果で何が言いたいかというと、330mgをしっかり入れるにはコスト的な問題が発生する。
半分、もしくは1/4の量でも効果があることを示すことで、より安価な提案が可能になると共に、
現行品に+αの原料としても提案可能になるということ。
まあ、販路拡大につなげたいということですわ。
MC-5は牛乳に含まれるスフィンゴミエリンを濃縮、脱水した原料。
厳密にはセラミドではなく、体内の酵素でセラミドになるものです。
スフィンゴミエリンは5%以上を規格しています。
170mgのMC-5にはスフィンゴミエリンが5%含まれるとして、
スフィンゴミエリンとしては8.5mg摂取ということになります。
牛乳でこれだけ取るには、255ml相当ということになります。
これはコップ一杯よりも若干多いくらいです。
飲めなくはない量です。
しかしながら、牛乳を飲んで乾燥肌が改善するかというと、
そうでもないわけです。
食品からとるスフィンゴミエリンの利用率は極めて低く、1%以下であるとのこと。
つまり、牛乳を飲んでも同様の結果になるとは限らないというわけです。
ミルクセラミドの経口投与に関して、効果があるというのは
もう疑いようのないレベルでデータをだしてきていると言えます。
最近では明治からこんなデータも。
ラットに乾燥肌を促進する食事を与え、同時にミルクセラミドを与えるとどうなるかというもの。
ブランクに比べて、ミルクセラミドを摂取させることで、乾燥肌を抑制する結果に。
まあ、乾燥肌が促進される食事ってほうが気になるわけですがね・・・
食事により乾燥肌が促進されることを示唆しているわけですから。
さて、ここで問題になってくるのが、どのセラミドを取ればよいのか?ってこと。
どのセラミド原料でも、エビデンスはしっかりとってありますし、
正直、どれでも結果は出ると思います。
それでも敢えて言うなら、植物セラミドの方がよいと個人的には思います。
原価的には植物セラミドの方が価格が高いですが、摂取量を加味すると、
価格は植物セラミドの方が安くなります。
つまり、ミルクセラミドの商品よりも、植物セラミドのほうが続けやすい価格帯である場合が多いです。
また、利用率の悪さはデメリットではなく、メリットでもあります。
植物セラミドはほとんどが吸収された後、再排出されます。
排泄されたセラミドは大腸の環境改善に役立ち、
大腸がんなどの予防につながるとされます。
また、そもそも植物セラミドは肌のセラミドの材料になる訳ではなく、
肌のセラミドを促進するものですから、少量でよいわけで、
さらに排出されても問題ないわけです。
一方、ミルクセラミドは肌のセラミドに原料として使われます。
理想をいえば、両方しっかりとればさらに効果的ではあるのかもしれません。
ナチュセラの素になっている焼酎もろみ粉末はどうかという話もしておくと、
焼酎もろみに含まれるセラミドはヒト型も含まれているので、
直接的に肌のセラミドの材料とすることもできます。
一方、大腸に与える変化も考慮すると、再排出されている可能性が高い。
つまり、植物セラミドとミルクセラミドの両方の性質をもっているといえます。
もっとも・・・両方のいいとこ取りしているわけではないですけどね。
ミルクセラミドよりも優れているというわけでもないですし、
植物セラミドよりも優れているともいえないです。
(比較したデータなんてないっすから)
唯一優れている点は、コスパですかね。
原料価格がすごく安い。
また、セラミド以外の有用成分が豊富ですから、
それも利点ではあると思われます。
【関連記事】
コメントをお書きください