コラゲニア

シロバナルーピン種子エキス

フランス産のホワイトルピナスの種子からルペオールという成分を高濃度で抽出した原料です。

藤を逆さにしたような感じなので、昇り藤とも呼ばれます。


毒草として知られており、葉全体と種子からルピニン、スパルティンなどが

嘔吐などを引き起こすとか。場合によっては心臓麻痺もありうるらしいです。

これら毒素はアルカロイド系ですが、ルペオールはテルペン系ですね。


まあ、ポツリヌスとか蛇毒とかハチ毒とか使っている人いるから、

毒物には抵抗ないのかな?

(いや、あるだろ)


問題はちゃんとアルカロイド系を除去しているかって点ですね。

安全性試験は皮膚感作性、眼刺激性、光毒性、パッチテストは行っており

問題ないということのようです。


さてさて、こちらの効果ですが、

コラーゲンの3重螺旋構造に不可欠なタンパク質HSP47の産生を促進するのだとか。


まず、コラーゲンは高分子(30万くらい)で3重螺旋構造を形成しています。

これらが網目上に張り巡らされ、肌の骨格を支えています。

まあ、家の柱をイメージしてもらえば分かり易いです。


で、コラーゲンを体内で合成する場合、1重のコラーゲンを合成し、

それを3本合わせ手コラーゲンが完成するわけですが、

その3本に編み込むときにHSP47が必要になるそうです。


で、HSPというのはヒートショックプロテインのこと。

HSPはストレスを受けたときに、体を治すために産生されます。

熱ストレスや過度な運動時にも産生されます。

手っ取り早いのが熱めのお風呂に入ることです。


ルピナスの種子に毒性があるので、その辺が肌ストレスを刺激するのかな?

そうだと、納得できなくもないかも。。。


そのHSPのなかでもコラーゲン合成に深く関わっているのがHSP47というわけ。

某化粧品では5000種類の中からチューリップを選びましたが、似たような作用が、

ルピナスにもあったというわけです。

あちらはオリジナル原料なので使えませんが、その代替品にはなるかな。



結果、当然ながらコラーゲンの産生量がアップするわけですが、

ブランクと比較して4倍の産生量になり、しかも炎症下でも高い

コラーゲン生成ができるというのだから凄い。

(炎症下はコラーゲンが分解されるので、産生は減少します)


で、コラーゲンの生成云々の多くはin vitroつまり試験管やシャーレの中での話。

しかし、このコラゲニアは臨床試験で顔のハリを11%、アゴのたるみを15%も

改善するという結果が出ています。

(3ヶ月使用した結果ですが)


チューリップエキスのほうが、HSP47の産生は圧倒的に高いです。

(チューリップエキス200%、ルピナス120%)

ただ、コラーゲンの産生促進という意味ではひけは取らないかな~といった感じです。


たるみ改善に期待の持てる原料です。


たるみの原因は

・表情筋の低下

・脂肪の蓄積

・水分の停滞

・コラーゲンの減少


とりあえず、脂肪蓄積は紅藻エキスで何とかなりそうですし、

水分はキュアパッションがあるので、これでパーツが揃うかな?

表情筋はご自身で鍛えてくださいってことで。



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コメント: 3
  • #1

    なるちゃん (火曜日, 03 11月 2015 14:52)

    こんにちは。コラゲニアは水生ですか?また、推奨濃度はどのくらいですか?

  • #2

    なるちゃん (火曜日, 03 11月 2015 14:52)

    水生→水性 です。すみません。

  • #3

    森崎 (水曜日, 04 11月 2015 14:04)

    コメントありがとうございます。
    原料は親油性なので、推奨濃度は2%です。
    ただ、今回のサンプルはすでに2%で調整されています。
    界面活性剤を使用していないので、分離するため
    よく振ってからお使いください。