スエヒロタケ菌糸体/コメ発酵エキス液
スエヒロタケ菌糸体/コメ発酵エキス液
世界で初めて、キノコで発酵させたエキスを配合させた化粧品がでたらしい。
うひょ~、キノコで発酵か~
すごいな・・・
スエヒロタケでコメを発酵させた発酵培養液で、
原料名はスエヒロタケ菌糸体/コメ発酵エキス液。
スエヒロタケは上の写真のようなキノコですが、
米にキノコが生えるわけではありません。
キノコは菌糸の塊で、ちゃんとした宿主しかキノコを作りません。
培地で培養しても、菌と大差ない、菌糸状で増えていきます。
赤松でないとマツタケが生えないといえば、分かり易いかな?
スエヒロタケ感染病ってのがあるのですが、
肺にスエヒロタケが繁殖してしまう病気で、
免疫が低下しているときに、スエヒロタケの胞子を吸うと
なる可能性があるんだとか。
まあ、世界で7例しかない、非常に稀な病気ですので、
あなたが感染することはないと思います。
ただ、これを大量に培養しているとなると、
そこで働くスタッフはちょっと心配かも。
さてさて、キノコで発酵させるのは、かなり難しいです。
キノコの持つ酵素は、乳酸菌や酵母に比べて、
数が多く、また、独特なもの存在します。
つまり、発酵の工程が従来の菌と比べると、
かなり複雑なものになります。
ぶっちゃけ、何がでてくるかわからないんですよ。
発酵の過程で毒素ができてしまう可能性がゼロではない。
そのため、毒性試験はよりシビアに行う必要がありますし、
長期反復の結果も考慮しなければなりません。
相当、発酵に熟知していないと、怖くてできない発酵です。
しかし、ハイリスクですが、ハイリターンの可能性もあります。
毒ができる可能性と同じくらい、物凄い薬効性のある成分ができる可能性もあります。
どのキノコを使い、どの培地で育てるか、
そういったものを気の遠くなるくらい繰り返して、
ようやく、その可能性に近づけるわけですから、
労力も半端ないです。
おそらく、リスクを下げるために、ほとんど炭水化物のコメを培地にしているのだと思います。
これがダイズとかタンパク質の多いものだと、とんでもないものができる可能性がありますからね。
(良い意味でも、悪い意味でも)
製品特徴としては、発酵によって生み出された、
ミネラル、ビタミン、有機酸、アミノ酸などなどが、
天然保湿因子の役割を果たし、肌の水分を保ってくれるとか。
またチロシナーゼ阻害作用があるので、美白効果もあるといえるかな。
まだまだ未知な部分を秘めている原料ですので、
今後の展開に期待したいです。
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