ほんのり温かくなる仕様のものを、たまたま見かけただけ?
たまたま・・・なのかな?
まあ、寒くなってくるので、自然とそういった需要が高まってくるのかな?
塗ると温かくなる温感●●
ジェルだったり、クリームだったり、パックだったり・・・
一昔前はスリムジェルってやつで、塗るだけで細くなるみたいなやつです。
(細くなるわけがないのですが笑)
いったいどのような仕組で温かくなるのだろう?
と期待を込めて調べてみたのですが、
残念、どれもグリセリンを使ったものでした。
さてさて、グリセリンを塗ると温かく感じるメカニズムは、
水に溶ける際に、熱を発するからなんだとか。
水酸化Naを水に入れると90℃近くまで熱くなりますが、
原理は同じで、グリセリンの場合はその熱量が僅かってことみたいです。
水に溶けてイオンに分かれるときに熱がでるわけです。
水酸化Naは水の中ではNa+とOH-にわかれます。
グリセリンの化学式は
CH2-OH
|
CH-OH
|
CH2-OH
OHが外れるときに熱がでるそうです。
当然、熱を発するには高濃度である必要性があります。
どの程度の濃度が必要かは企業秘密で教えてもらえませんでしたが、
個人的に調べてみたところでは70%は欲しいところです。
まあ、個人的にはグリセリンの温感効果を感じにくい性質なので、
もう少し低い濃度でもいけるのかもしれませんが・・・
塗って温かく感じているのは肌の水分をグリセリンが吸って起こっているんですけどね~
さて、温感用のジェルはいくつか企画したことがあるのですが、
メインはもちろんグリセリンを使いますが、
それだけでは弱いですし、差別化もできません。
ただ、熱くなりすぎると火傷というか、ただれたり、炎症の原因になったりと
調整が難しいんですけどね。
先ほどの水酸化Naを直接肌に塗れば、肌が焼ける感覚を味わえます(笑)
ここでよく使われるのは、バニリンという成分。
バニラの匂い成分です。
甘い匂いがします。
ただ、味は甘いにおいに反して、辛い(痛い)です。
肌にある熱を感じる受容体にはまり込むため、
脳が熱いと感じるわけです。
その反対の作用をするのがメントール。
こちらは逆に冷たいと脳が錯覚します。
どちらも、グリセリンと同じか、若干感じるくらいではありますが、
敏感な部分ではシャレにならないので、ご注意を。
どのみち、これらは刺激なのでスキンケア商品には入っていることはないと
思いますけどね。
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おむ (火曜日, 27 11月 2018 11:37)
クレンジングクリームが途中から転相して指先が軽くなるのも、肌の水分を吸っているのでしょうか?
森崎 (火曜日, 27 11月 2018 14:02)
たぶん違うと思います。