スクワランっていっても色々あるそうで
スクワランはスクワレンに水素を結合さ、安定させたオイルです。
スクワラン、スクワレン、名前が似ててややこしいですね。
時々、どっちがどっちか混乱するときがあります(笑)
抽出されるのはスクワレンで、これは不飽和脂肪酸であり、
非常に酸化しやすい、不安定な物質です。
そのため、酸化しないように水素を結合させ、安定させたものがスクワランです。
サプリメントはスクワレン、
化粧品などはスクワランを使うのが一般的です。
ですので、よく見るのはスクワランのほうだと思います。
さて、スクワランには大きく分けて
合成スクワラン、サメ由来、植物由来に分けられます。
ぶっちゃけ、合成のものが一番高級品だったりします。
ですので、通常使われているのはサメ由来か植物由来かの
どちらかです。
サメ由来のものは、サメの肝臓に溜まった脂を抽出してつくります。
サメは浮袋をもっていないので、肝臓に油を蓄えることで比重を軽くしています。
そのままだとサメ肝油ですが、そこからスクワランだけを抽出します。
純度が高くなればなるほど、透明になり、無臭になります。
ハー●ーのは99.9%らしいです。
サメと聞くと、こんなのをイメージすると思いますが・・・
実際に肝油を取っているのはアイザメと呼ばれる種類のものです。
深海に生息し、人を襲ったりしません。
昔は日本の周りでも結構とれたそうなのですが、
戦闘機を飛ばすために乱獲されて、今ではものすごく数が減ってしまっているそうで。
植物由来はオリーブがメインになります。
一昔前は、植物性スクワランって流行ったんですよ。サプリ業界で。
非常に微量しか含まれないため、当時は希少原料でしたが、
技術の進歩により大量に抽出することが可能となりました。
もともとの背景は、肝油に含まれるブリスタンと呼ばれる肌への刺激が懸念される
物質が含まれていることから、代替品の需要が高まったからなんだとか。
その対応で、純度を上げるか、植物由来を使うかというふうにシフトしていったそうな。
しかも、取れにくくなっているアイザメよりも、安定的に取れるオリーブのほうが
コスト的には安くなったということも追い風になったようです。
で、今回はサトウキビ由来のスクワランの話。
特にこだわったわけではないのですが、ナチュセラエターナルオイルに
使われていたのがサトウキビ由来だったのです。
元々は植物からバイオエタノールを作る技術の応用なんだそうな。
広大なプランテーションされたサトウキビ畑を背景に
大量に安定供給できるスクワランとして注目されています。
サトウキビから抽出した糖を酵母で発酵させてスクワランを作ります。
(ぶっちゃけ白砂糖からでも抽出可能なんだとか・・・)
若干、本当に若干、他のスクワランよりも粘性が低いです。
あとは臭いもないです。
規格としては92%以上がスクワランなので、
数%は不純物が混ざっていることになるのかな?
(精製品もあるそうです)
強みとしては、サメやオリーブと違って、
安定供給できるということ。
その年の取れ高によって、価格が変動しないというわけ。
まあ、どのスクワランでもスクワランなので、
効果効能としてはほとんど差がないです。
差が出るのは、加工時の物性です。
どうも植物性のスクワランは安定性という面では弱いそうです。
(うまく混ぜらなかったり、分離したりする傾向になるとか)
今後は増えていくと思われます。サトウキビ由来の。
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