プラシーボ効果は思っているよりも弱い?!
プラシーボ効果とは、薬の成分が入っていない偽薬(プラシーボ)でも、
薬であると信じることで効果がでてしまうことです。
プラセボ効果とも言います。
Strong placebo response thwarts painkiller trials : Nature News & Comment
プラシーボ効果として得られた数値は、
プラシーボ効果だけではなく、どんな方法でも良くなるものが混在しているという主張です。
つまり、プラシーボ効果として現れているもののほとんどは、
飲もうが飲まないが良くなるものであり、プラシーボ効果としては
かなり弱いものだというわけ。
例えば、風邪が最悪の状態維持に病院へいき、よくなれば
「病院に行ったおかげ」とか「薬のおかげ」と思ってしまいますが、
人は本来、自然治癒力なる物が備わっており、そのうち治るものです。
病院へ行こうが行かないが、結局は治るわけです。
関節痛などでも、天気によって痛みは左右されます。
前の日は湿度が高い嫌な天気だったのが、
一転して晴天にでもなれば、痛みも軽減するわけです。
まあ、何が言いたいかというと、薬の効果を見るために、
偽薬を使って比較することは意味がありますが、
偽薬としての効果を見るのはナンセンスですよってこと。
プラシーボ効果という現象は存在しますが、
それが偽薬によって引き起こされているわけではないってことですわ。
ただ、このプラシーボ効果そのものを引き起こすのは
非常に容易いと個人的には感じています。
実際に・・・なんでもいいんですが、
例えばローヤルゼリーを1日だけ試食してもらったとします。
その試食の前に、このローヤルゼリーが如何に素晴らしいかとか、
これを飲むとこうなるよ~というプラス連想をしっかり入れたときと、
そうでないときは、結果に雲泥の差が出ます。
元々、たった1日では効果なんてでません。
にも拘らず、プラス連想がしっかり入った場合は3~4割程度に
何かしら効果を実感するという現象が起きます。
そうでない場合は1割を切ります。
グルコサミンでも酵素でも、どれでも同じです。
個人的見解ではありますが・・・
プラシーボ効果というのは、思い込み、暗示の力なのだと思っています。
暗示で人は水を飲んでも酔っぱらうんですよ。
これはお酒だとすり込まれて飲んだ水を
脳がお酒が来たと錯覚するわけです。
結果、体はお酒が入った時と同様に反応するというわけ。
化粧品も同じです。
こんなに高価なものなんだから・・・
あんなにキレイな女優がつかってるんだから・・・
キレイでかわいい容器にはいってるんだから・・・
注目の成分がふんだんに使われているんだから・・・
そんな期待感が効果として現れてくるわけです。
それはそれで、悪い事ではないと思います。
結果がでれば、それでいいと。
まあ、そこにお金をかけるなら、別のところにお金をかけたほうが
いいというのがうちの方針です。
(正直いえば、そんなところにお金をかける余裕はないってだけなんですが)
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