フラーレンの新素材

新機能のフラーレンが登場

従来の水溶性であるラジカルスポンジ(R.S)、油性のリポフラーレン(L.F)以外に、

新たにヴェールフラーレン(V.F)、モイストフラーレン(M.F)が発売されてました。

 

ヴェールフラーレンは粉末状になっているもので、

シリカ(無水ケイ素)にフラーレンを付着させた形のものです。

フラーレンの配合量は0.03%以上。

推奨使用量は1~5%(原料として)

 

水に溶けるのかな?これ・・・

 

目的としては口紅、ファンデーションなどの色物に使うためですね。

フラーレン入りのファンデーションが結構発売されているみたい。

まあ、確かに肌表面でフラーレンがあると心強いかも。

 

 

モイストフラーレンは水添レシチンで乳化させたもので、

浸透性を高めています。

フラーレンの配合量は0.02%以上。

推奨使用量は1~5%(原料として)

 

特徴は従来品よりも保湿力が高く、

さらに他の原料と組み合わせてカプセル化できるそうな。

水添レシチンが20%近く配合されているので、

これらが膜構造をとり、カプセル化するのだと思われます。

(詳しくはよくわからんです)

 

フラーレン自体の評価はかなり高く、採用実績は1000アイテムを超えているそうな。

お客様からも使用してほしいという要望もありました。

 

一応、フラーレンのデータをまとめたものがこちら ⇒ フラーレン データ集

 

データはラジカルスポンジで取ってますね。

使用量が1~5%なので、ラジカルスポンジにはフラーレン0.03%なので、

フラーレンとして0.0003%~0.0015%の配合量でのデータになります。

限りなくゼロに近いですが、それでも効果があるってことなんでしょう。

 

正直、データを見ると微妙だな~という印象はありますが、

フラーレン自身の効果はあくまで抗酸化。

抗酸化による老化を抑制するだけで、フラーレン自身が肌にプラスに作用するわけではないのです。

 

むしろ、他の成分を酸化から守り、その成分の働きを助けるという

意味合のほうが強いように感じます。

 

事例として、ビタミンCが挙げられていますが、

ビタミンCはコラーゲン合成に必須な補酵素です。

ビタミンCは高い抗酸化力を持ちますが、

言い換えると、すぐに酸化してダメになってしまうということ。

 

フラーレンと一緒にビタミンCを入れてやれば、

抗酸化はフラーレンが担い、ビタミンCは補酵素としての役目を

果たせるというわけです。

 

同じようなことが、他の成分でも言えるかもしれませんし、

言えないかもしれませんが、フラーレンを最も活かす使い方は、

他の成分の効果を最大限に引き出すことだと思われます。

 

つまり、フラーレンだけを単体でたくさん入れるよりも、

その他の有効成分がしっかり入っているかどうかで、

その化粧品の評価が変わってくるでしょう。

 

それにしても・・・

改めて見積もりみると、やっぱ高いな・・・(汗)

フラーレンのマークを使えるのは1%以上ですから、

ちゃんと入れているところには頭が下がります。

5%とか入れてるところなんか、尋常じゃあないっすわ。

 

 

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フラーレンって何?

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コメント: 6
  • #1

    ちょこ (月曜日, 03 10月 2016 07:50)

    某化粧品評論家の方のブログで、『フラーレンは化粧品に入れても何の意味もありません。』と断言していて、フラーレンは何が起こるかわからない成分で安全な成分ではないという説明もアレコレされているのですが、本当にそうなのでしょうか…?

  • #2

    森崎 (月曜日, 03 10月 2016 10:29)

    コメントありがとうございます。
    一応、記事見てきましたが、抗酸化作用はあるけど「美容効果がない」といっているのだと思います。
    ですので、何の意味もない、とまではいってないような。(まあ、そう思ってそうですが)
    安全性云々は何言ってんのかよくわかりませんでした。
    フラーレンは非常に安定性が高いです。抗酸化作用は触媒的な反応で、
    フラーレン自体は変化しないはずなんですけどね・・・
    金とか白金とかに近いメカニズムだと認識しています。
    で、美容効果は単体ではデータをみてもわかる通り、劇的に変化があるわけではないです。
    まあ、はっきりいえば微妙。
    フラーレンの効果は、他の美容成分の酸化を防ぐことで、それらの効果を底上げするという感じです。
    で、他の抗酸化物質と違い、半永久的に抗酸化作用を維持するので、超微量でも意味があるわけです。
    確か、原液で0.03%だったかな?1%で使うと0.0003%ですね。
    これだけ薄いと意味ないと言いたくなる気持ちもわからなくはないです。
    ご参考になれば幸いです。

  • #3

    茉麻 (火曜日, 15 11月 2016 13:39)

    かずのすけのブログでフラーレンについてフラーレン商法みたいにありましたが、こちらのサイト見て改めてフラーレンすごいなぁと思いました。すごくためになりました。かずのすけさんは、、、だめですね。

  • #4

    森崎 (火曜日, 15 11月 2016 15:49)

    コメントありがとうございます。
    もう少し、ぼかした表現にしていただけるとたすかります。
    フラーレンはどちらかといえば、他の原料の良さを引き出すもので、
    単体で使うとイマイチぱっとしないかなーあくまで経験則ですが。

  • #5

    ポン吉 (土曜日, 28 1月 2017 12:23)

    やはりかずのすけ氏のフラーレンの見解には誤りがあったのですね。フラーレンの会社に呼ばれたあとの記事を見たら無知な科学者だったことがよくわかりました。
    フラーレンは単体で使うのではなく、他の原料とともにがベストなのですね。ありがたいです。
    かずのすけ信者だった私ですがもうヤメます。

  • #6

    森崎 (月曜日, 30 1月 2017 09:12)

    コメントありがとうございます。
    まあ、完璧な人間なんていないので、すべて正しいってこともないですし、
    逆にすべて間違っているってこともないわけで。
    全肯定から全否定と極端に振り切る必要はないとは思いますよ。
    1つの見方としては参考にはなるんじゃないかと。
    擁護するわけではないですが、彼のターゲット層はいわゆるF1層ですので、
    その層からみれば、フラーレンに限らず、ほとんどの成分ははっきり言って必要ないもの
    と見ることはできます。
    どの立場から見るかで、真実は変わるものです。