いや、ないけどね・・・
お客様から、
「アーティチョーク葉エキス・セイヨウノコギリソウエキス・キュアパッションを
手持ちのマカダミア&スクワランオイルに数滴ずつ混ぜたところ、白く濁ってしまったの
ですがオイルに混ぜるには相性が悪いのでしょうか?」
とのご質問をいただきました。
これらの原料は水、BG、エキスで構成されており、
99%は水とBGです。
水と油は反発しあうものの喩えとなるように、
混ぜることはありません。
それが白く濁るということは、乳化したのかな?と思い、
マカデミアとスクワラン以外にも色々入っていて、
そこに乳化剤が入っていたんじゃないのかな~なんて思ったら、
ナチュセラエターナルオイルの容器にいれたと。
もちろん、ナチュセラエターナルオイルは界面活性剤フリーを謳っているので、
乳化剤となるものは一切入っていません。
(クレンジングオイルなら入れろよと思われるかもですが笑)
あれ?もしかして、ナチュセラエターナルオイルは
乳化剤なしで乳化作用がある?
だったら凄くね?と思ったので実験してみました。
左からナチュセラエターナルオイル、マカデミア油、スクワラン。
そこにアーティチョーク葉エキス、キュアパッションを混ぜてみました。
少量だとわかりずらいので、10%くらい入れてます。
まあ、確かに白濁するな~
スクワランには全く溶けてないけど、
おそらく微量であればオイルにも溶けるみたいです。
(おおよそですが、0.1%くらいなら)
残念ながら、ナチュセラエターナルオイルの特性ではないみたい。
うーん、残念。
ほとんどは溶けずに分離します。
まあ、使う前に振って使うというアイテムは以前からあったわけですが、
上がオイル、下が美容液と、ドレッシングのように分離しているものです。
こういった処方にするには、2点充填する必要があり、
オイルと水を別々に充填する機械が必要になります。
混ぜて充填すると、水とオイルの比率にムラができてしまうので。
そのため、特殊な技術といえば、技術です。
(最近、うちが使っている加工先でもできるようになったといってました)
この利点は、半分くらい水になるので、コスト的に助かります。
ぶっちゃけ、オイルって高いわけで。
もう1つの利点は水溶性の成分を気にせず配合できるということ。
あー、これは水溶性だから使えないやーという悩みがなくなります。
また、無理に混ぜる必要がないので、界面活性剤フリーにできます。
デメリットとしては、使用前に毎回振る必要があるのと、
ちゃんと振らないと比重の重い水の部分ばかりでてきて、
水と油の割合が不均一になっていきます。
水と油の黄金比(ああ、これ薬事法違反になるそうですから使っちゃダメなんだけど)が、
いつの間にか崩れている・・・なんてことになります。
さて、根本的な問題ではありますが、
分離させたままと、乳化させたもの、どちらが良いのでしょう?
乳化させたほうが、浸透性はいいのは間違いないのですが、
まあ、正直、どっちでもいいと思っています。
いままでは2点充填できなかったという技術的問題と、
乳化した状態を安定させなければならないという法律的問題によるもので、
分離しても、混ぜて使えば効果に差はないです。
そのうち、界面活性剤使ってません。
でも、分離しますので使う前に混ぜてねっていうクリームとかも出てくるかも(笑)
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みゆ (火曜日, 23 2月 2016 08:16)
記事になってたのでびっくりです(笑)
最初は白く濁ってて心配して聞いたのですがあのあと数日したら透明?ってかもともとのオイルの色に戻っちゃいました!
自作するとこういう発見がありますよね。
以前は精製水に色々なものを混ぜて化粧水とかも自分で作ったりもしてましたけど、やっぱり既製品で良いの見つけちゃうとそっちの方が安定性があっていいです(笑)
森崎 (火曜日, 23 2月 2016 14:46)
コメントありがとうございます。
ナチュセラエターナルオイルはクレンジングオイルとして作っていますが、
界面活性剤入ってません。入ってないのに乳化する力があったら、
すごいのにな~と期待したのですが、やっぱりありませんでした(笑)
最近はネタに困っているので、お問合せは大歓迎です。
原料は精製水に入れるよりも、既存の製品に入れてレベルアップさせるという
使い方のほうが楽ですし、効果も高いですよ。もちろん、安定性も。
また何かあればよろしくお願いします。