とある化粧品で、ナールスゲン推奨濃度配合!って書いてあったんだけど、
そのナールスゲンが何なのかってのか全くわからなかったので調べてみました。
なにかわからないものがたくさん入ってますって言われても
イマイチ欲しいとは思わないでしょ?
ナールスゲンはナールスコーポレーションという会社の原料になります。
京都大学化学研究所と大阪市立大学大学院生活科学研究科の共同研究により
開発されたものらしいです。
専門家が研究を重ね完成したもので、ナールスゲンは科学的根拠がしっかりしたものなんだそうな。
こんな感じの構造式をしており、分子量は300ちょっとと非常に小さいです。
γ-グルタミルトランスペプチダーゼ阻害物質なんだそうで。
簡単にいうと、グルタチオンを作る酵素の邪魔をする物質らしいです。
グルタチオンは体内の酸化を防いだり、解毒作用により
毒素を分解したりしてくれる物質です。
ナールスゲンによって、グルタチオンの産生が一時的に低下、
その反動で、グルタチオンの産生が活性化し、
それに伴い、線維芽細胞が活性化、肌の再生が進むという作用機上だそうです。
増やすために減らすって、なんだか不思議な感じはしますね。
となると、多すぎたらグルタチオンの産生が再開されないので、
それこそ体を守っているグルタチオンがなくなってしまいます。
そのためか、適量は0.005%とかなり低濃度となっています。
つまり、冒頭の商品はナールスゲンが0.005%含まれているってわけですね。
まあ、ショック療法に近い働きですから、適量は守るに越したことはないです。
濃くても薄くてもちゃんと作用しない可能性がありますから。
コラーゲン、エラスチン、HSP47の産生促進が確認されています。
コラーゲン産生は1.9倍、エラスチンは1.9倍、HSP47は1.4倍くらいになってます。
ヒト試験では3ヶ月まではパッとしないのですが、
それから急に伸びているので、使い続けて初めて良さがわかるという
感じになりそうです。
表示成分名はカルボキシメチルフェニルアミノカルボキシプロピルホスホン酸メチル
かなりケミカルっぽいです。
何かから抽出したってわけではなくて、
完全な合成物みたいです。
その辺ストーリーは用意されていないみたいで、
何由来とか、どんなものに含まれているとか、
そういった話はないです。
あれば使いやすいんでしょうが・・・
まだまだ世に出たばかりの原料ですので、
今後使用が増えていくかもしれませんねー
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